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CLTの普及による木造建築の可能性。政府が推進する背景とは?

2017年6月17日 11時00分 (2017年6月25日 10時54分 更新)

人材不足などから放置され荒廃して行く日本の森林


私たちが住む日本は世界でも有数の森林国だ。その面積は国土の約66%。森林資源は毎年約1億m3増え、2016年の時点で約49億m3に達している。森林は水源としての機能や樹木が大気中の二酸化炭素を吸収し酸素を排出することから地球温暖化の防止にも役立つ。さらに様々な生物を育み、木材の供給もしてくれる。つまり私たちの生活になくてはならない大事な社会資本の一つだ。

ところが昨今は森林の荒廃が問題となっている。1980年代に木材需要の低迷や輸入材との競合により国産材の価格が下落。同時に林業に従事する人の高齢化なども重なり、人材が不足し、人工林が放置される状態が目立つようになった。森林の荒廃を食い止める対策が急務となっている。

とはいえ、時代は少子高齢化と人口減に突入。住宅需要が減少するなかで、いかに木材利用を促進していくかも問題だ。住宅以外の建築物として考えられるもののなかにオフィスビルや商業施設などの中高層ビルがある。しかし、従来このような建築物の構造は、鉄骨造やRC造などが採用されていた。そこで注目されている木質系材料の一つがCLTだ。
CLTとはCross Laminated Timberの略称で、日本語では直交集成板という。ひき板を繊維方向が直交するように積層接着したパネルだ。建築の構造材のほか、土木用材、家具などにも用いられている。



中高層ビルも建築可能な木質系材料CLTの特徴


CLTの特徴としては以下のようなものがある。

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