0

岐阜県美濃市の重伝建地区選定までの取り組み~「うだつの上がる町並み」が残るまち②

2017年9月2日 11時00分 (2017年9月10日 10時55分 更新)
平成6年には市の指定文化財となった。このようなトントン拍子の展開になるとは地元の人たちも想像していなかったそうだ。

大切なのは“重伝建地区に選定されること”ではなく、それを生かしたPR


そして、ここから美濃市を挙げての『重伝建地区』選定への動きが加速する。

青年会議所で土本さんらと一緒に建物保存の活動を行っていた石川道政氏(前市長/現・美濃市名誉市民)が美濃市長に当選したことで、『今井家住宅とうだつを核にした町づくり』や『観光客誘致』に関する具体的な方針が固められたのだ。

「最初は行政主導で町の中の電柱を埋めるところから町づくりの取り組みがスタートしたのですが、当時はまだ“無電柱化”の意味がわからず反対する人もたくさんいました。なので、我々の仲間が町並みの写真を撮り、電柱を写真屋さんで消してもらって、電柱のある写真と無い写真の両方を見せて、“電柱が無くなればこんなに町の雰囲気が変わるんですよ!”と反対派の人たちを説得してまわったんです。また、『重伝建地区』の選定についても、“これから自由に家を改修できなくなるから…”と多少の反対意見がありましたが、“これは町並みを守るために絶対に必要なものだから!”と押し切りました(笑)」

『重伝建地区』の選定を受けると、建物群や歴史的な景観の保存が義務付けられ、建造物の現状変更は許可制となる。つまり、勝手に家の改修を行うことはできなくなるものの、許可さえ受ければ改修費用の補助金が行政から支払われる仕組みだ。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!