0

東京国立近代美術館「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」展覧会レビュー

2017年10月4日 11時05分 (2017年10月12日 10時55分 更新)

ローマ、ロンドンでも好評を博した日本の戦後住宅展が凱旋


東京国立近代美術館で2017年7月19日から開催中の展覧会『日本の家 1945年以降の建築と暮らし』。2016年11月にローマのMAXXI国立21世紀美術館、2017年3月にロンドンのバービカン・センターを巡回し、それぞれ6万8000人、8万7000人を動員した。

企画に携わった学芸員の保坂健二朗氏は次のように語る。「欧米では、建築家の仕事の中心は公共建築です。対して日本では、決して富豪とはいえない個人のために、建築家が多くの住宅を建てている。その作品の多様性が注目を集めたようです」

本展が取り上げるのは、戦争が終わった1945年から開催前年の2015年までに建てられた住宅75件。56組の建築家が登場するが、主人公はあくまで「建築=家=住宅」だ、と保坂氏は言う。その家を、単純な時系列ではなく13のテーマ(系譜)に分類して展示する。これからの「日本の家」を考える上で重要と見たテーマだ。おのおのの主旨については、保坂氏と本展のチーフ・アドバイザーである建築家の塚本由晴氏が展示コーナーごとに解説文を寄せている。会場構成も、塚本氏が貝島桃代氏と共同主宰するアトリエ・ワンが手掛けた。



多様な視点から選ばれた13のテーマに沿った展示


最初のテーマは「1 日本的なるもの」。寝殿造りを近代建築の手法で再構築した、とされる丹下健三の自邸(1953年)が象徴的だ。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!