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信用調査マンが解説する“企業の壊れ方”

2017年11月20日 06時30分 (2017年11月21日 06時31分 更新)

「あの会社はこうして潰れた」

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 数百年にわたる歴史を持つ老舗企業、誰もが知る有名企業、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長中のベンチャー企業――こうした一見すると順調な企業も、思いもよらない要因で倒産に至る――民間信用調査機関「帝国データバンク」で25年間調査マンを務めた藤森徹氏は、著書「あの会社はこうして潰れた」(日本経済新聞出版社、税別850円)の中でこう指摘する。

 同書によると、企業が倒産する背景には「取引先の不振、産業構造の変化、高齢化による人手不足、赤字経営を隠蔽(いんぺい)するための不正会計などが存在する」という。同書ではこれらの具体例を示しつつ、倒産が起こりやすいポイントを解説している。

 人気の和菓子「千鳥饅頭」などを展開し、創業380年の歴史を持つ「千鳥屋総本家」。伝統ある老舗企業だが、実は2016年5月に東京地裁に民事再生法の適用を申請していた。失敗の理由は「取引の1社依存」だという。

 千鳥屋総本家は、東京ディズニーランド(TDL)運営元のオリエンタルランドと1984年から取引を開始し。納入していたチョコレート製品の売り上げが全体の6割を占めるまでになった。だが、他社の参入が相次ぎ、競争が激化した矢先に11年の東日本大震災が発生。TDLが休業や短縮営業を余儀なくされた影響で売り上げが激減し、やがて取引は途絶えた。その影響で毎月数千万単位の赤字を計上し、破綻に至ったという。

 同書によると、こうした倒産情報をいち早くキャッチするためのコツは「企業を『人・モノ・金』の3つの角度から見ること」だという。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメント 2

  • 匿名さん 通報

    1社に依存した取引を続け潰れた社を可哀想だとは思わない、リスクを分散しない社長はもとよりそんな会社に居続けた社員すら見通しが甘い。

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  • 匿名さん 通報

    そうだねリスク分散って投資の基本だし一社依存なんて上層部が馬鹿としか思えんわ。

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