0

広島・江田島 「海友舎」で開かれた「ぐるあるミーティング」。瀬戸内海から広がる建物活用の輪とは

2017年12月13日 11時05分 (2017年12月19日 02時35分 更新)

瀬戸内の島の洋館に、古い建物を活用したまちづくりに取り組む人々が集合


瀬戸内海に浮かぶ広島県の江田島は、明治21年(1888年)に海軍兵学校が移転してきたことで発展した島だ。その当時に建てられた赤煉瓦の校舎は、海上自衛隊に引き継がれ、今も残っている。江田島にはほかにも海軍にゆかりのある事物が多く、その代表が、下見板張りの小さな洋館「海友舎」だ。明治40年(1907年)に、海軍の「下士卒集会所」として建てられた。海軍兵学校で働く兵士や下士官が余暇を過ごした場所だ。

戦後、民間に払い下げられた海友舎は、主に海軍出身者が立ち上げた会社の事務所として使われ続け、100年を超える歴史を刻んできた。しかし、払い下げの条件として建物の一部を洋裁教室に使った時期を除けば、地域住民が中に入ることはなかったようだ。そして2012年、持ち主の事務所が江田島から撤退し、ついに空き家になることが決まる。このことを知った一人の女性が「魅力的な建物が壊されてしまわないように」と願い、保存を求めて行動を起こした。それが「ぐるぐる海友舎プロジェクト」の始まりだ。

「ぐるぐる」とは、周りの人を「ぐるぐる」巻き込みながら活動を広げることを指すそうだ。一人から始まったプロジェクトは、地域住民や学術関係者をはじめ、島好き・建物好き・歴史好きなど、多くの人々とのかかわりを生んで、今年活動5周年を迎えた。11月5日には、瀬戸内海周辺で古い建物を活用したまちづくりに取り組む人々をゲストに招いて「ぐるあるミーティング」を開催し、活動報告と意見交換を行った。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!