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築100年超の古民家空き家を「教材」に。近畿大学 学生たちの『星降るテラスプロジェクト』

2018年1月9日 11時05分 (2018年1月19日 10時55分 更新)

都会育ちの准教授が、東広島の里山で学生たちと空き家再生に挑戦


広島市の東隣に位置する東広島市。その中心街から車で約30分の農村部に福富町の集落がある。

日本の原風景とも言うべき豊かな里山が広がる地域だが、町の人口は約2487人(平成28年度)で、高齢化率は36.8%。若者離れが進み、空き家がどんどん増えていくという、今の日本の“典型的な郊外型集落”でもある。

そんな福富町で、築100年を超える空き家を“教材”として活用し『伝統建築の技法を生かしながら現代風に改築する方法』を学生たちに教えているのが、近畿大学工学部建築学科の谷川大輔准教授だ。

前回のレポートでも紹介したが、谷川先生は生まれも育ちも東京都心という生粋の都会っ子。東京で個人宅や商業施設等の設計の仕事に携わりながら、いつしか「地方の建物を保存すること」に関心を持つようになり、6年前に東広島への移住を決断した。

「郊外の建物保存の研究をしたいと思っていたら、たまたま近畿大学から声をかけていただきチャンスに恵まれたのです。もともと、学生時代の専門は意匠論で建築設計論について研究していたのですが、その頃から“これって部屋のなかで結論が出るものではないはず。もっと外へ出て現場で実践してみたい”と考えていました。地域の宝とも言える“実際の教材”を前に、現場で研究ができるということは、次世代の建築業界を担う学生たちにとっても良い経験になると思います」(谷川先生)

2年間空き家だったこの古民家は、地域の人たちから『星降るテラス』と名づけられ、地域の人たちも作業に参加しながら改修工事が進められている。

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