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日本最古、1924年製のエレベーターが今も活躍する京都「東華菜館」

2018年1月30日 11時05分 (2018年2月6日 10時55分 更新)

ヴォーリズが設計した唯一のレストラン建築が京都に


京都の中心部を流れる鴨川と、東西に走る四条通りが交差する四条大橋。その西詰に建つ「東華菜館(とうかさいかん)」は、1945(昭和20)年から営業を続けている中国料理店だ。この建物は、1926(大正15)年、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計によって竣工した。
ヴォーリズは、大学や教会など美しい建築を多く残したことで知られるが、レストラン建築としては東華菜館だけ。直線と曲線を組み合わせた天井や梁、腰板などの意匠が美しく、ヴォーリズが設計した家具や調度品も、店内に多く残されている。

元々は、西洋料理店の「矢尾政」が、大正期にブームとなったビアレストランをイメージして、1924年にヴォーリズに設計を依頼したという。しかし、第二次世界大戦中に、時節柄“洋食”のレストランの存続が難しくなり、店主の浅井安次郎さんはこの建物を、中国人の友人、于(う)永善さんに託した。于さんは、中国・山東省の出身で、大連で北京料理のベースである山東料理を修得しており、京都出身の妻とともに、北京料理店の開店を目指した。

創業者の孫にあたる于修海さんによると、「戦時中には市民の避難所となったり、照明器具などスチール製の設備を供出したりしたそうですし、戦後にはGHQの接収対象となりかけたこともあると聞いています。なぜ前の持ち主の浅井さんがヴォーリズさんに設計を依頼なさったのか、経緯は今となってはわかりません」。

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