0

泡沫の夢と消えた幻の鉄道線「未成線」。廃線跡に続く新たな観光資源となるか

2018年2月4日 11時00分 (2018年2月11日 10時55分 更新)

全国各地に今も残る未成線の痕跡


廃止になった鉄道路線の跡をたどる、「廃線跡歩き」。1990年代にブームとなったこの趣向は、今や鉄道ファンや愛好家の間ですっかり定着した感がある。
ここでいう廃線跡とは、「かつて実際に運行されていた路線」の遺構のこと。一方、開業をめざして計画はされたものの、実際にこの世に誕生することなく消えていった幻の鉄道路線が、この日本列島には無数に存在するという。
いわゆる「未成線」、未完成のまま中途で放棄された「未完成の鉄道線」である。

この未成線というジャンルについては、実は鉄道ファンでも知らない人が多い。その存在を世に知らしめた草分けともいえるのが、鉄道ライターの森口誠之さんだ。森口さんは90年代後半、国立公文書館に通いつめて、戦前の鉄道省や運輸省の資料を徹底的に調査。その成果を著書にまとめ、2001年に『鉄道未成線を歩く・私鉄編』、02年に『同・国鉄編』(いずれもJTBキャンブックス)を出版した。
森口さんによれば、未成線は、①国鉄の未成線、②民間の鉄道会社が計画した未成線、③自治体主導で計画されたもの、の3タイプに分類されるという。

「国鉄の未成線の遺構は、北海道をはじめ全国各地に残っています。高度経済成長期に、国は、食糧基地や石炭基地からの輸送手段として鉄道を活用するため、全国で鉄道の建設に着手しました。ところが、経済環境の変化とモータリゼーションの進展で鉄道が必要とされなくなり、建設途中に放棄されるケースが続出したのです。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!