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通勤電車のドア、ラッシュ輸送を支える工夫とは 「数」「幅」で変わる乗降時間

2018年4月19日 06時20分

多くの乗客が乗り降りするラッシュアワーでも定時運転を確保するため、鉄道事業者は様々な対策を行っています。電車のドアもそのひとつ。混雑していても安全・正確に運行するための工夫が、ドアには詰まっているのです。

1秒たりとも無駄にしない工夫

 朝ラッシュ時間帯、本数の多い通勤路線では1分50秒~2分30秒間隔などといった過密ダイヤで列車が運行されています。しかし駅での乗り降りに時間がかかってしまうと後続の列車が詰まってしまい、遅れが拡大していくという問題が。そのため通勤電車のドアは、ラッシュ輸送を円滑に行うべく、様々な工夫が行われてきました。


JR四国の6000系電車は両開きと片開きのドアを持つ(児山 計撮影)。

 昔の通勤電車は、新幹線や特急列車に見られるような、片側に開くドアでした。特急列車であればドア幅は人ひとりが通れる700~1000mmでも良いのですが、通勤電車は多くの人が一度に乗り降りできる幅が必要です。しかし幅を広げるとドアの開閉に時間を要します。

 そこで、ドアを両側に開けることで開閉時間を半分にしたのが両開き扉です。1954(昭和29)年の営団地下鉄(現・東京メトロ)丸ノ内線用に造られた300形が戦後初めて採用し、その後各社に広がりました。

 このときドアの開口幅は大人3人が同時に乗れる1300mmで設計。他社も追随し、以後に造られた車両の標準幅となりました。


戦後初めて1300mm幅の両開きドアを採用した営団地下鉄300形電車。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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