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ドル円相場は「反発局面」に入ったのか

2018年4月23日 20時00分

新年度に入った後のドル円相場を見ると、潮目の変化の兆しがうかがえます。ドルの本格的な反発という雰囲気はまだ感じられませんが、少なくとも円高の勢いはかなり減衰しています。

足元の為替市場では何が起こっているのでしょうか。具体的に検証してみたいと思います。


日本発の円買い材料はおおむね消化

年初からのドル円相場を振り返ると、当初、円高を牽引したのは日本銀行の金融緩和縮小に対する思惑でした。続いて、日本サイドの要因としては政治リスクが挙げられます。政府の不祥事が続いたことで内閣支持率が大きく低下し、市場の一部では「アベグジット(Abexit、安倍晋三首相の退陣)」という造語が取り沙汰されました。

一方、米国に目を向けると、2月上旬に発表された1月雇用統計が円買いドル売りを誘いました。

事前の市場予想を上回る賃金の上昇によって米長期金利が上昇しましたが、そのこと自体はドル買い要因となっても不思議ではありません。しかし、株式市場が長期金利上昇に拒否反応を示し、大きく値を下げた結果、為替市場はリスクオフの円買いという反応を示しました。

また、3月に入ると、米国の保護主義的な通商政策が市場心理を冷やしたといえます。トランプ政権は鉄鋼・アルミ製品に対する輸入制限に続いて、知的財産権侵害に対する制裁として中国製品に高関税を課すことを発表。“貿易戦争”がキーワードとなる中、リスクオフの円買いが優勢となり、3月下旬には104円台まで円高ドル安が進行しました。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    これで安心だにゃ。

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