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「グーグルには売らない」 日本勢は音声翻訳で覇権を握れるか

2018年5月16日 10時31分

医療現場で使われる小型の音声翻訳アプリ端末のイメージ=富士通提供

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 「東京オリンピックまでには翻訳精度を高めて、世界最高の翻訳アプリを作りたい」。最新の音声翻訳アプリ『VoiceTra(以下、ボイストラ)』のデモ発表会で、人工知能AI)を使った音声翻訳技術を開発する国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の開発担当者である隅田英一郎氏は、こう意気込んでいた。

 この日は、空港でスーツケースをなくしたという設定で日本語と中国語でタブレットを使用してのやりとりや、病院において採血と血圧を測定するという中での日本語と英語での会話を、「ボイストラ」を使って翻訳するデモを実施した。1秒もかからずに相手国の言葉に訳され、ネイティブスピーカーと変わらないスムーズな翻訳には驚かされた。

 今回のデモでは話す人が静かな環境の中、クリアな声で話したため、間違うことなく同時翻訳された。しかし、雑音が多かったり、「あー、うー」といったような前置きが長かったりすると翻訳できないなど改善点が残されており、今後はさらにデータを集積することで、こうした点を修正したいという。

 音声翻訳は難しいと言われてきたが、AIなどの進歩により翻訳性能が飛躍的に向上し、2020年の東京オリンピックまでには多くの場所で手軽に使えるようになりそうだ。しかし、米IT大手のグーグルやマイクロソフトなども開発を急いでおり、日本勢がブランド力抜群の巨大IT企業に打ち勝って、音声翻訳アプリの市場で覇権を握れるかどうかが今後のカギとなる。
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