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特技のないエリートは退職後に地獄を見る

2018年5月16日 09時15分
「定年って生前葬だな」。脚本家の内館牧子氏が2015年に発表した小説『終わった人』は、こんな衝撃的な独白からはじまる。多くのシニア世代から共感を得て、現役世代を戦慄させた本作から、私たちは何を学ぶべきなのか。映画化(6月9日公開)に際し、内館牧子氏が語る――。
■「定年したら妻と温泉」はやせ我慢だった
私がこの本を書こうと思ったのは、まわりが定年を迎えた頃のことでした。急にクラス会やサークルの集まりが増えたんです。そこでは、かつてのエリートたちがみんな暇になって、「終わって」いた。
そのとき、ふと思い出したのは、40年ほど前に聞いた「定年する人たち」の言葉です。
私は新卒で、コネで三菱重工に入社し、社内報を編集する部署にいました。そこでは定年を迎える人たちに全員に「第2の人生はどうなさいますか」と質問し、毎年記事にします。圧倒的に多かった答えは、「孫と遊ぶ」、「妻と温泉に行く」、そして「バラを育てる」「菊を育てる」。つまり、孫に生きるか、家庭に生きるか、趣味に生きるかの3択です。
当時、私は若く、さして仕事に生きがいも感じていなかったので、彼らの言葉をそのまま受け取り、「もうラッシュにもまれることもなくていいですね」なんて答えていました。
でも、彼らの言葉はやせ我慢だったんじゃないかと気づいたのは、シナリオライターとして駆け出した頃のこと。自分も仕事の面白さを知って、はじめて彼らの「もっと働きたい」「社会から必要とされたい」という本音が見えてきたんです。

コメント 10

  • ニセ安倍晋三 通報

    一度「終った」私ではありますが、かのスティーブ・ジョブスよりも強力な現実歪曲空間を発生させるという特技を身につけ、総裁三選から終身総理大臣への道を歩む所存であります。

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  • 匿名さん 通報

    サラリーマンとして成仏> ってあんた頭大丈夫w? 人として成仏しなさいねw。

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  • 匿名さん 通報

    極東の田舎企業で役員だった程度でエリート意識なんかもつからだよ。もっと器のデカイ人間になれよw。

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  • 匿名さん 通報

    地獄を見るのはエリートじゃなかったから,自称エリートは屁のツッパリにもならん

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  • 匿名さん 通報

    今時は取締役なんて、将来性ないかもね。本部長のほうがバリバリ仕事してるように感じる。

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