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純利益2.5兆円のトヨタが持つ危機感

2018年5月21日 06時43分

カムリの新型を投入したにもかかわらず……

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 5月9日、トヨタ自動車が2017年度の決算発表を行った。

 概要の数字を拾い出してみよう。売上高は29兆3795億円で前年プラス1兆7823億円。営業利益は2兆3998億円で前年プラス4054億円。営業利益率は8.2%でプラス1ポイント。当期純利益は2兆4939億円でプラス6628億円。増収増益である。このあたりの数字の見方は先週の記事で書いたので参照していただけるとありがたい。

 さて、台数ベースのほうはどうだろうか? 連結の販売台数は896万4000台でマイナス7000台。ただし、トヨタの持ち株数が半数未満の中国の合弁会社の台数を加えたグループ総販売台数では1025万1000台でプラス19万台となる。ちなみに、トヨタが1000万台メーカーと言われているのはこの中国での合弁会社の台数を加えたもので、純粋にトヨタの台数を見ると上述のように連結の約900万台ということになる。

●青空は見えない

 さて、ここまでを見ると売上高、営業利益、営業利益率、当期純利益の全ての指標で前年比プラスであり、車両販売台数もグループ全体でプラスと見事な数字に見える。しかしながら、それは前年決算の数字が悪かったことに起因している。

 直近5年の数値を概略で抜き出して見る。

売上高(18年 29.4兆円)

13年 22.1兆円

14年 25.7兆円

15年 27.2兆円

16年 28.4兆円

17年 27.6兆円

営業利益(18年 2.4兆円)

13年 1.3兆円

14年 2.3兆円

15年 2.8兆円

16年 2.9兆円

17年 2兆円

営業利益率(18年 8.2%)

13年 6.0%

14年 8.9%

15年 10.1%

16年 10.0%

17年 7.2%

 売上高こそ増えているが、営業利益も利益率も17年に沈んだ数字を若干盛り返しただけで、決して晴れ渡る青空という状況ではない。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

「純利益2.5兆円のトヨタが持つ危機感」のコメント一覧 78

  • 匿名さん 通報

    ちなみに納税額も出してくれたらいいのに。どれだけ実効税率が低いかが分かる。大企業は利益を得て、それを内部留保する。アベノミクスで日本経済が破綻するときのための内部留保。

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  • 匿名さん 通報

    まぁ、デザインがダサいもん。

    11
  • 匿名さん 通報

    これだけ利益を上げるのも、モノを見極める能力の薄い日本人のおかげだね。

    9
  • 匿名さん 通報

    こんなメーカーが何で世界一なのかすごく不思議。

    7
  • 匿名さん 通報

    お年寄りが好む車作りは得意だが、お年寄りに必須の安全装置は全く力を入れない。現行の変なプリウスも乗ってるのはおじいちゃん。ボラれてるのも気付かないお年寄りに感謝だね。

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