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サラリーマンの強い味方千円で酔える酒場「せんべろ」を体験

2009年10月23日 09時15分 (2009年11月23日 00時11分 更新)

「せんべろ」という言葉をご存じだろうか? 元々は、故中島らも氏の著作「せんべろ探偵が行く」から来た言葉で、せんべろとは「1000円でべろべろ」の略。つまり、1000円あればべろべろに酔っぱらえるくらい、安い飲み屋のこと。

 実は最近、このせんべろが密かにブーム。お小遣いの少ないお父さんだけでなく、若者やOLなどもせんべろを楽しんでいるらしい。そこで、本当に1000円でべろべろになることができるのか、せんべろなお店を体験してきた。

 まずは1軒目。御徒町のガード下にある「味の笛」というお店だ。ここは1階と2階があり、2階の座席フロアが午後3時から、1階の立ち飲みフロアが午後4時からオープン。午後3時半頃に2階に行ったところ、すでに10組ほどのお客で賑わっていた。

 システムは、セルフサービス。カウンターに各種おつまみが並んでいるのでそこからおつまみを選び、カウンターでお酒を注文。その都度お金を払う明朗会計だ。

 実際のお値段はというと、お酒は生ビール類が250円、酎ハイ・サワー類が200円、おつまみは100円~300円まで各種揃っている。まず手始めに、酎ハイと松前漬け、もずく酢を注文。すべて200円なので、合計600円だ。

 今回は1000円以内で飲食することを自分に課していたので、2巡目はレモンハイ(200円)とはんぺん串焼き(100円)を注文。飲み物2杯とおつまみ3品で900円という結果になった。

 次に訪れたのが、秋葉原にある「百飲」だ。店名からしてせんべろの香りがする。こちらは味の笛とは異なりオールスタンディング、いわゆる立ち飲み。だが、ややシックな雰囲気で、スタンディングバーといった佇まいだ。こちらは午後5時からの営業ということで、開店直後に入店。すでに数名の先客がぽつりぽつりといた。

 百飲は、生ビール200円。1杯目はカウンターでジョッキにビールを注いでもらうが、2杯目以降はコイン式のサーバーを使い自分でおかわりをするシステムになっている。その他は味の笛と一緒。カウンターにあるおつまみを自分で取り、そこで料金を支払う。

 この百飲。ビールこそ200円だが、酎ハイ・サワー系は1杯100円、そして日本酒も1合100円、ウイスキーのシングルも100円。とにかく安い。おつまみもほとんどが100円。たまに「生たらこ」など200円のおつまみも紛れ込んでいるが、ちゃんと明記されているので安心。

 ここでは、生ビール2杯とモツ煮込み、肉じゃが、ウーロンハイ2杯、おでん、焼き明太子を注文。これで1000円となった。

 開店して1時間も経たないうちに、店内はほぼ満員状態。カウンターにも列ができ、店内の移動も、ほかのお客さんに声を掛けながらでないと厳しい。しかし、そういうことも含めてせんべろな感じだ。

 せんべろ通に聞いたところ、「せんべろはさっと飲んで帰る」のがマナーらしい。いつも混んでいるので、ほかの待っているお客さんのことを考え、早めに切り上げるそうだ。初心者の筆者は、結構長居してしまったので反省。次回からはマナーを守りたいと思う。

 今回、2軒のせんべろな店を体験した感想は「せんべろバンザイ!」だ。当初は安かろう不味かろうということも、正直覚悟していた。しかし、お酒、おつまみとも問題なし。値段のことを考えると「これで儲かるのだろうか?」とちょっと思ってしまうほどだ。

 また、一人で来ているお客さんが多いのもポイント。実は筆者は、一人で飲みに行くのが苦手。今回も無理やり友人を誘って同伴してもらったのだが、次回から一人でも行けるだろう。セルフサービスなので、ほどよく放置されている感覚が、一人でも気楽に飲める雰囲気になっているのかもしれない。

 せんべろな店は、今回紹介した以外にも随所に存在する。自分だけのせんべろな店を探してみるのも、また楽しいだろう。

(三浦 一紀)


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