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中国企業の2017年時価総額ランキング、アリババなど1年で2倍になった4社

2018年1月9日 16時48分 (2018年1月10日 16時28分 更新)

中国企業の2017年時価総額ランキング、アリババなど1年で2倍になった4社(画像=Daniel Fung / Shutterstock.com ※2017年12月撮影) (ZUU online)

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2017年、中国の上場企業全6672社の時価総額は、98兆4000億元にのぼる。その3分の2は上位500強で占められている。500社の時価総額は65兆5500億元となり、2016年比で33%上昇した。経済サイト「中商情報網」が伝えた。その中から時価総額ランキングと増加率の高い注目企業をみていこう。中国経済の謎や秘密を解くカギが隠れているに違いない(1元=17.41日本円)。

■時価総額トップ15

会社名……2016年ランキング / 時価総額 / 上昇率

15位 百度……16位 / 5314億元 / 34.3%
14位 中国石化……10位 / 7080億元 / 10.2%
13位 招商銀行……13位 / 7180億元 / 64.0%  
12位 中国人寿……12位 / 7868億元 / 23.7%
11位 貴州芽台……14位 / 8762億元 / 108.7%
10位 中国銀行……9位 / 1兆1052億元 / 12.5%
9位 農業銀行……8位 / 1兆2198億元 / 22.1%
8位 中国平安……11位 / 1兆2645億元 / 96.9%
7位 台積電(TSNC)……7位 / 1兆3436億元 / 29.9% 
6位 中国移動……4位 / 1兆3564億元 / -9.9%
5位 中国石油……5位 / 1兆4061億元 / 0.69%
4位 建設銀行……6位 / 1兆5206億元 / 13.8%
3位 工商銀行……2位 / 2兆1279億元 / 37.3%
2位 阿里巴巴……3位 / 2兆8498億元 / 89.1%
1位 騰訊……1位 / 3兆2238億元 / 100.5% 

この1年で2倍近く伸ばしたのが4社ある。貴州芽台108.7%、騰訊100.5%、中国平安96.9%、阿里巴巴89.1%である。以下この4社の2017年をを見ていこう。

■貴州芽台

芽台(マオタイ)酒は、「中国〇大名酒」という場合、絶対に外れない中国を代表する名酒である。その歴史は2000年以上前の漢代にまで遡る。その伝統メーカーがなぜここ1年で時価総額を2倍以上にしたのだろうか。ネットで探ってみると、4つの原因に集約されていた。

1 好調な業績……2016年、売上100億元目前に迫る。
2 高配当の魅力……10株当たり67.87元
3 価格維持能力……定価販売の能力。芽台陳年酒15年500ml、5999元。同30年500ml、1万1999元など高級品多い。
4 株式市場低迷の中、安全な銘柄としてリスク回避資金を集めている。

研究開発を別にすれば、優れた会社の要素がそろっているようだ。

■騰訊(テンセント)

1998年創業、ゲームとSNSを中心とする中国を代表するIT企業。ここでは2017年の主な出来事だけを記す。

5月 米国シアトルにAI実験室を開設。
6月 貴州省貴安新区に、省政府と協力して全国で最も安全なビッグデータセンター開設。
9月 雄安新区に子会社「騰訊計算機系統有限公司」を設立。
10月 保険子会社「微民保険代理有限公司」認可される。
11月 米国Snap Chatに10%出資。
11月 Spotifyと提携、株式持ち合い。
12月 大手スーパー「永輝超市」と提携、5%出資。

■中国平安

発展の著しい保険を中心とする金融グループ。董事長兼CEOの馬明哲は、阿里巴巴の馬雲、騰訊の馬化騰と並ぶ“三馬” と称される。1988年設立の完全民営「深セン平安保険公司」が母体。2017年の主な出来事。

7月 旗下の「平安銀行」が2016年のもっと優れたネット技術イノベーション銀行に選ばれる。
7月 旗下の「陸金所」がシンガポールで国際金融業務に乗り出す。
9月 日本のツムラと合弁会社設立、製薬研究開発を共同で行う。
9月 中国東方航空と戦略提携に署名。
12月 扶貧(貧困撲滅)活動に100億元を投入と表明。

■阿里巴巴(アリババ)

1999年創業、ネット通販を中心とする中国を代表するIT企業。2017年の主な出来事。

2月 流通大手「百聯集団」と戦略提携
7月 「五新執行委員会」立ち上げ。新小売、新金融、新製造、新技術、新能源
8月 生鮮ネット通販の「易果集団」に3億ドル投資。
8月 日本へのモバイル決済進出を発表。
8月 西安市政府と提携、西北本部を西安市に。
9月 流通中堅「新華都」に出資。
11月 11月11日、双十一セール、1日の売上1682億元。
11月 流通大手「大潤発」に出資。

着実な歩みの貴州芽台以外は、いずれもダイナミックな動きを続けている。2018年の時価総額はどうなるのだろうか。2017年のように2倍になるとは考えられないが、当面下落する要素もない。今年もこの4社は中国経済を計る指標となりそうである。(高野悠介、中国貿易コンサルタント)

ZUU online

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