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貯金0円、隠れ貧困カップルが直面する4つの問題とは

2018年5月14日 06時45分 (2018年5月16日 22時16分 更新)

隠れ貧困、という言葉を知っていますか。収入が少ないというわけではないのに、どういうわけか貯金ができずに、何かちょっとしたことですぐに家計が破綻してしまいかねない状況であることを言います。今回は、平均以上の収入をもらいながら、貯金が2人合わせても0円という隠れ貧困カップルが直面する課題についてご紹介したいと思います。



■収入があるのになぜ貯められないのかという葛藤



今回の隠れ貧困カップルは2人とも、それぞれそれなりに知名度のある会社で働いており、同世代よりも高い水準の収入を得ていました。それにもかかわらず、なぜ貯金残高が0円だったのでしょうか。



まず気になるのがその支出です。2人で暮らす家は、大きな駅から歩いて7分ほどの距離にあり、相場以上の家賃。その駅には駅直通の大きなショッピングモールがあって便利なだけでなく、2人が出会った場所としての思い入れがあり、ここをどうしても離れたくなかったと言います。



最近では再開発も進んで利便性が向上しており、都内へのアクセスのよさもあって人気が高まっている街でした。2人の気持ちはわかりますが、相場よりも2~3万円も高い家賃は2人の家計を明らかに圧迫していました。



また、電気代やガス代、水道料金も平均より高く、家電製品が多いのも特徴です。まず、2人が好きなコーヒーがいつでも楽しめるようにと、2つのコーヒーマシンがありました。また、暖房器具もエアコンとは別に2つの部屋においてあり、テレビも2台。確かに快適に生活できる環境ではありますが、家具・家電が多いとその分大きい部屋を借りなければなりません。



彼らの収入を考えるときっと何かを我慢する必要があったのでしょう、最寄り駅が譲れないのであれば徒歩10分、15分圏内にするだけで家賃は大きく変わります。家電も少し贅沢すぎるように思われます。収入が少ないわけではないために、かえって生活水準が上がってしまい、「何かを我慢する」という感覚が抜け落ちてしまったようです。



■金銭感覚が一致しすぎることも問題か



この2人、実は2人ともお金がかかわる問題に対して非常におおらかです。言い方を変えれば、お金に対してそれほど執着しません。ケチという言葉と正反対にあるのです。共通の趣味にはお金をかけていますし、国内旅行も「マイカーだから新幹線よりも安い」と毎月のように出かけていました。



金銭感覚が合わない人と付き合うと苦労する、とはよく言われることですが、金銭感覚が一致しすぎても別の意味で苦労することがあります。お互いに節約を知らず、あればあるだけ使ってしまうというのは、そのときは楽しいですが、年齢が上がってから後悔することも多いのです。



2人のうち、どちらかが手綱を締めることができる人であればこうはならなかったでしょう。毎月お互いに12万円を超える金額を同棲費用として拠出していたのですが、それも家賃、公共料金、通信費、食費に消えており、時には足りなくなる月も。残った場合はお互いのお小遣いとして利用していたようですが、2人とも貯金には無頓着で、貯金について話をしたこともないとのことでした。



■結婚や引っ越しという「当たり前」のことができない



彼らは結婚してもおかしくない年齢で、交際期間も3年を超えている状況。周りも結婚ラッシュがすでに始まっており、お互いに「結婚しようね」と言い合う仲ではありますが、貯金が0円という状況の中で軽々しく結婚という決断に踏み切ることはできないと言います。



地元の友人は皆、結婚式をして自分を招待してくれている。その一方で、自分だけ地味婚ですとは言えない。そんな葛藤もあり、やはり結婚式はしたいと思っている2人には、結婚式費用という大きな問題がのしかかっています。両親の援助に頼りたくないから、2人だけで貯めようと話していたそうですが、現状の2人を見ていると、結婚式ができるほどの貯金は到底できそうにありません。



また、暮らしているうちに家賃が高いということに気は付きましたが、まとまった引っ越し資金がなく、家賃の安い家に移ることもできない状況です。引っ越しでまとまったお金を出しても、その金額分を回収するには何年もその家に住まなければならないと思うと現実的には今の家で過ごしたほうがいいという結論になったのだそう。結婚するときには家を買い、新婚生活は新居で過ごしたいと言います。



しかし、結婚式ができないから結婚は当分先、でも結婚したら家を買いたい、家賃は高いけれど引っ越しても新しい家に住むのは結婚までの間だけでそう長くはないから引っ越しはしない、というなんともちぐはぐな状況です。これではお金のことを考えても、そのときの気分だけで違う結論になってしまい、1つの定まった方針のもとでお金を節約したり貯金したりという計画が立てられません。



■「子どもはむずかしい」と思うワケ



そんな2人は、「子どもを持つのはちょっと難しそう」という共通認識がありました。2人とも多忙で、家事は分担。生活費も完全折半。しかし、今の生活水準では彼女が妊娠、出産するときに、彼だけの収入では支えきれないというのです。たしかに、生活レベルを落とさずに今の生活を続けていくという考えのもとでは、子どもを持つことは現実的ではないでしょう。子どもに教育費がかかるようになると、あっという間に家計が破綻してしまう可能性が非常に高そうです。



彼らに言わせると、「贅沢な生活は決してしていない」と言います。簡単に言えば、2人は今の生活に慣れてしまって、節約や貯金のために生活水準を落とせない状況なのです。贅沢だと思っていないということは、節約しようと思うとフラストレーションがたまってしかたなくなります。「たしかにこの生活は贅沢だった」と納得することができれば、生活水準を落とすことは難しくなかったのですが、2人には少しハードルが高いようです。



■まとめ



いかがでしたか。2人は決して収入が低いわけでもないですし、ブランドバッグを持ったり外食ばかりしていたりと派手な生活をしているわけではありません。しかし、そういう派手さがない分、「贅沢な生活」とのイメージが合致せず、自分たちの生活の贅沢さを知らずに過ごしているのが非常に厄介です。くれぐれも、こうした生活で隠れ貧困に陥らないように気をつけたいものですね。



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