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習い事や受験はいつから? 夫婦が対立する「可能性か、自主性か」

2018年6月15日 06時30分

子どもが生まれて教育について話し合うようになると、急に夫婦のケンカが増えることがあるかもしれませんね。筆者の家庭でも温厚な性格の夫と衝突するようになったのは、幼稚園選びのときからです。



パパ・ママの性格によって考え方に大きく差が出る部分ではありますが、我が家の体験談が「子どものための教育」について少し考えるきっかけになればと思いながらお話します。



■教育に対する夫婦の考え方の違い



小学校受験の可能性も視野に入れていた私は、幼稚園選びもかなり神経質になりました。なぜ私が早い時期の受験を希望していたかというと、子どもの可能性を広げたかったからです。



あくまでも個人的な考えですが、日本の受験はまだまだ詰め込み型。膨大な時間をかけて、決まりきった公式や問題の解き方を頭にたたき込みます。実生活において使うシーンもほとんどなく、大人になるにつれ忘れてしまうことさえあるにも関わらず、です。



その点、大学までエスカレータ式に進級できるのであれば、本来受験勉強に費やすはずの時間に思いきりやりたいことができると考えました。就職活動を始めるまでさまざまなことに挑戦しながら、“自分は何がしたいか?”たっぷり時間をかけて模索できるのではないかと思ったのです。



幼稚園でも面接や行動観察はありますが、それらに必要なことは日常の遊びのなかで身につけられます。親子ともに楽しんで対策できるうちに受験を終えてしまおうと、私なりに子どもの将来を必死に考えて導いた結論でした。



そんな私に「受験は子どもが自ら『やりたい』って言ったらすればいいんじゃない?」と夫がひとこと。レールを敷きすぎると窮屈になるので、あくまでも子どもの意思を尊重したいとのことでした。



■幼児期に子どもの意思を尊重するのは難しい?



このすれ違いは、幼児期の習い事でも起こるかもしれません。周囲のママたちと会話をしていると、ピアノや絵画・造形、英語などは早くから始めたほうがいいと考えている人が多いように感じます。



そしてよく耳にするのが「夫は子どもが興味を持ち始めてから習わせればいいと言っている。けれど、ある程度こちらが導いてあげないと子どもはどんな習い事があるかさえ分からないし、言い出してからでは遅れを取る気がする」という嘆きです。



確かに、子どもにメリット・デメリットを話して「どう思う?」と聞くことはできるでしょう。しかし幼い子どもが長期的な目線で判断するのは難しく、どこまで親がカバーして導いてあげるべきか、多くのママが悩んでいることに気がつきました。



■本当に子どものため?



我が家では話し合いを重ねた末「過度な期待をしないこと」を条件に、早い受験を視野に入れた活動を開始。言葉にすると簡単ですが、意外と難しいことだと感じました。実際に幼稚園選びをするなかで、いつの間にか“子どものため”ではなく、“親のため”に目的がすり替わってしまいそうになっていたのです。



未就園児が参加できる親子登園に行ったときのこと。緊張で活動に参加できなかった我が子に対して、私は「どうしてできないの?」と残念そうな顔をしてしまいました。



しまった!と思った私は「大丈夫だよ、ちょっと緊張しちゃったね」と声をかけましたが、このままではもし不合格になってしまったとき子どもの心をひどく傷つけるのではないかと怖くなったのを覚えています。



みなさんも、習い事などで上手にできなかった子どもに対して、ガッカリした態度を取ってしまうことはありませんか?



■いつでも方向転換できる心の余裕を



親子登園に参加してから、私は改めて夫から出された「期待しすぎない」という条件について考えました。



子どもが将来目的を持って我々が敷いたレールをはずれようとしたとき、私は心から応援できるだろうか。もしいじめられた場合、頑張った過去にしがみつかず子どもに逃げる選択をさせてあげられるだろうか。



あるいは、習い事を数年続けてやっと身についてきた矢先に、他のことに興味があると言い出したら…「せっかくここまでやったのに」と言わず、「よくやりたいことを見つけられたね」と心の成長を褒めてあげられるだろうか。



それだけは忘れないよう、これから先もずっと自分の心に問いかけ続けなければと思っています。



■どんな人生でも認めてあげよう



受験や習い事は、「どの選択が正しい」という正解はありません。しかし、親は常に子どもの味方でありながら、子どもが自ら選んだ人生に対して自分で責任を取っていけるようにサポートする存在であるべきなのでしょう。



子どものために始めたことが子どもを苦しめてしまわないよう、目に見える結果よりも我が子の心の動きに敏感でありたいものですね。



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