ネットや雑誌、テレビで幾度となく取り上げられ、もはや定番となっているのが嫁と姑の確執。しかし広い世の中、姑よりもやっかいな存在、舅に悩まされている…という方も少なくありません。
■舅が不機嫌だと緊張が走る
小学3年生の男の子と1年生の女の子を持つSさん(42歳)。夫の実家は車で30分程度の距離。月に2~3回は食事に招かれるのだとか。子どもたちは、おいしい食事を作ってくれる優しいおばあちゃんが大好き。Sさん自身も何でも話せて実の母のようによくしてくれお姑さんに信頼を寄せています。
しかし、Sさんは義実家に行くのが大きなストレス。原因は舅。とにかくいやみったらしくてエラそう。「月に何度もメシを食いにくるのだから、さぞかし食費が浮くだろう」と言ってきたり、子どもたちが「おばあちゃんのご飯、おいしい!」と言うと「家ではあんまりいいものを食わせてもらえてないのか」と返したり。
Sさんの夫に対しても「お前はちょっとSさんの尻に敷かれ過ぎなんじゃないのか」「子どもたちのしつけがなっていない。甘やかしすぎなんじゃないのか」と言いたい放題。
Sさんの夫は舅のことが怖いらしく、何を言われても反論せず、黙って聞いています。そんな夫の姿にもまたイライラ。何度も「2度と来るか!」と思うのですが、いつも帰り際に「ごめんなさいね。気を悪くせずまた来てね。私、あなたたちに会えるのが楽しみなのよ」と謝ってくる姑が可哀想で、なかなか絶縁する勇気が持てず…。
最近では子どもたちが「おじいちゃんと会いたくないから、行きたくない」「おじいちゃん嫌い」と言い出す始末。
■下品で不潔な舅に生理的嫌悪感
3歳の女の子のママ、Hさん(29歳)。義実家は県外にあるので、年2回、お盆と年末年始に長期帰省します。しかし、毎回Hさんはこの帰省が憂鬱…。
原因は下品で不潔な舅。染みのついた下着姿でウロウロするのは当たり前、トイレは開けっ放しでするから音が丸聞こえ、ところかまわずオナラやげっぷをする。
姑も長年連れ添って感覚がマヒしてしまっているのか、そんな舅の姿を見ても何も言わない。夫に訴えても、「もう年だからアチコチ締まりが悪くなってるんだよ」と笑うだけで真面目に取り合ってくれない。前回の帰省では、トイレに入った後手を洗わずに子どもにお菓子を食べさせているのを見て、叫び声をあげそうになったのだとか。
最近では、舅が近くに来るだけで鳥肌が立つようになってしまったHさん。家でテレビを見ながらオナラをしては「あ、ごめん」と笑ってごまかす夫の姿に舅が重なり、暗~い気持ちになってしまうのだそうです。
■大切なのは適度な距離感
舅のせいで夫婦間にまで亀裂が入ってしまうのは考えもの。ただし、溜めこんでしまうとますます不満やストレスが蓄積され、些細なことも許せなくなってしまいます。まずは、すべて吐き出せる相手を見つけましょう、夫が頼りにならなければ友人、話せる友人や知り合いがいなければ、SNSなどに匿名で吐き出してみては?
会うのが苦痛なら、会う頻度を減らして。子どもがある程度大きくなれば、習い事や塾を言いわけにしてみてもいいですし、子どもの体調がすぐれない、自分が体調を崩した、と言ってもいいでしょう。嘘も方便です。
また、スルー力を身につけることも大切。
とはいえ、やはり夫には味方でいてほしいものですよね。一度真剣に舅に対する思いを夫に訴えかけてみましょう。真剣に取り合ってくれない場合は義実家帰省をボイコットする、離婚をチラつかせる、くらいしてもいいと思います。
「そこまではちょっと大げさな…」と思われる方は、黙ってその場を我慢。その代わり、思いっきりストレスを発散できる場を見つけておいてくださいね。
■まとめ:たかが舅問題、されど舅問題
舅との関係が悪化していくと、精神的に疲弊してしまいます。無理して従順で優しい嫁を演じる必要はありません。すべて真正面から受け止めてしんどくなる前に、適度な距離感を保つ、愚痴れる相手を見つけておくなど、上手な付き合い方を見つけておきましょう。ちょっぴりズルくなること、これって結構重要なポイントですよ。