0

加藤ミリヤ 『Utopia』ツアー千秋楽 「愛の塊が見える場所が私のライブ」/レポート

2017年10月4日 12時00分

今回、本編は5つのセクションに分かれていたのだが、それぞれにはざっくりとしたテーマがあったように思う。アルバムタイトル曲で始まり、途中で『Utopia』収録曲のメドレーも披露されたオープニングセクションのテーマはミリヤの願う理想/希望といったところだろう。サビに“赤い光”という言葉が出てくる「Utopia」を1曲目に置き、 “赤いリップスティック”と歌う「リップスティック」でこのセクションを締めたところには、「赤」をテーマカラーにしているミリヤのこだわりも感じられた。

人生を旅に例えた「旅人」から始まり、過去のダンサブルな曲のメドレーを繰り出して、デビュー曲の「夜空」で閉じた2つめのセクションのテーマは、タイムトラベル。過去にR&Bもヒップホップも歌ってきたミリヤだが、今回の過去曲メドレーはレゲエ調のナンバーで固められており、そこにはレゲエ調のレイドバックしたビートがひとつのトレンドになっている昨今のUSヒップホップ/R&Bへの意識もあったのではないだろうか。

セット全体に歌詞が次々と浮かび上がる演出で見せた「少女時代」から始まるセクションは、自分探しやアイデンティティーの発露、愛のリビドーがテーマ。本当の自分や生きる理由を探し追い求めていく藻掻きや苦しみを、迫力に満ちた演奏と激情的な歌唱でドラマティックに畳みかけていく様はミリヤの真骨頂だ。

ライブ中盤のハイライトといえるのが、このセクションラストの「神様」。

関連キーワード

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!