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OKAMOTO’Sのインスパイア源を妄想、味わいの深さを解く

2018年1月5日 10時40分
幼馴染で(正しくは中学からの同級生)、岡本太郎を尊敬するが故に全員がラモーンズのようにオカモト姓を名乗る、若いわりには本物志向でスキルも高いロックバンド、というところでOKAMOTO'Sの認識がフリーズしている人は少なくないのではないだろうか。しかし2016年、2017年とOKAMOTO'Sは日本の同世代バンドの中では図抜けた作品をリリースしている。特に2017年の7thアルバムはタイトルからして物議を醸した、その名も『NO MORE MUSIC』。こんなに世の中に音楽が溢れているのに、自分たちの音楽を含めて音楽は愛を持って聴かれているのか?――そんな投げかけを内包した、ちょっと大人になったOKAMOTO'Sがそこにはいた。

少々、ショッキングなタイトルを持ったこのアルバムと前年リリースの『BL-EP』収録曲から、彼らがインスパイアされた新旧のグルーブミュージックを、彼らとのインタビューに基づき、若干の妄想も込めてピックアップしてみよう。

ナイル・ロジャース+レッチリのインスパイア系

まず、『NO MORE MUSIC』収録の『90'S TOKYO BOYS』。オカモトコウキ(Gt)の確かな16ビートのカッティングとハマ・オカモト(Ba)の弾きすぎないラインは、ダフト・パンクのコラボレーターとして復活した印象もあるディスコ、ブギーの巨星、ナイル・ロジャースのアーバンなファンクネス、そしてオカモトレイジ(Dr)のヒップホップへの傾倒、どこか哀感漂うオカモトショウ(Vo)の歌メロも相まって、デイヴ・ナヴァロが加入していた時期のレッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)フレイバーも漂う。90年代に生まれた彼らが、90年代の音楽を客観的かつリアルに感じていることがよくわかる1曲だ。哀感が持ち味のレッチリの同時期で言えば『NO MORE MUSIC』収録の『SAVE ME』にもそんなムードがある。

■シュガー・ベイブもしくは80sシティポップサウンドのインスパイア系

コウキが書くメロディや彼の歌声も相まって、大先輩、山下達郎大瀧詠一にも似たテイストの多幸感のあるポップチューンがアルバムやEPに1曲はあるのが最近のOKAMOTO'S。『NO MORE MUSIC』収録の『WENDY』を始め、6thアルバム『OPERA』収録の『ハーフムーン』もスウィートでメロウなグルーヴを堪能できる。ちなみに、大瀧詠一へのもっともダイレクトなリスペクトは5thアルバム『Let It V』収録の『虹』で、あのナイアガラサウンドのアレンジメントを聴くことができる。

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