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話題の1冊 著者インタビュー 道尾秀介 『透明 カメレオン』 角川書店 1700円(本体価格)

2015年2月18日 20時00分

 −−作家生活10周年記念となる今作は、どんな位置付けの小説になりますか?

 道尾 一言で言えば、この10年間の「集大成」です。この10年間、年に2、3冊のペースで本を書いてきた経験の他に、さまざまな人と付き合う中で身に付けたものや、これまでに知らなかった感情など、新しく知ったことを全て詰め込んだつもりです。

 −−主人公はラジオパーソナリティーです。普段からよく聞くんですか?

 道尾 ラジオは大好きで、伊集院光さんの番組を偏愛しています(笑)。ラジオ好きだからこそ、主人公をパーソナリティーに設定しようと考えましたが、伊集院さんを意識すると、どうしても口癖などが似てしまうので、容姿から性格に至るまでまるっきり違う人物を主人公に設定しました。
 また今作では、ラジオの一番の特徴である“声は聴こえるけど姿は見えない”ことを使った仕掛けを随所に散りばめ、そのメリットを存分に生かせるようなストーリーや世界観を考えました。またアクションシーンも加えたんです。
 ラジオ番組の放送シーンの描写では、読者の方が本を読んでいるのではなく、実際に番組を聴いているように、また、アクションシーンでは、まるで見ているように感じてもらえる書き方を試みたので、そのあたりを堪能してもらえるとうれしいですね。

 −−初めて読者のために書いたとのことですが、こんな人に読んでほしいというのはありますか?

 道尾 これまでは、人それぞれの好みがあるので、原稿を読み返したときに、自分自身が感動することだけを条件に書いていたんです。

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