2

人のにおいが消えた集落、荒廃したDASH村、にぎわう歓楽街……写真家が語る、百人百様「福島」の風景

2015年4月22日 18時00分 (2015年4月24日 13時00分 更新)

 震災直後、あちらこちらで盛んに叫ばれた「あの日を忘れない」といったスローガン。だが、いつしかめったに聞くことがなくなり、2015年現在、もはや“震災をテーマにした本は売れない”という現実は、出版界では常識となっている。震災に対する人々の興味は遠のき、事態は風化の一途をたどりつつある……。

 そんな中、4月に『にっぽんフクシマ原発劇場』(現代書館)を刊行したのが、写真家の八木澤高明氏。彼は、震災直後から福島県双葉郡浪江町津島という小さな集落に足しげく通い、村を襲った現実にレンズを向けてきた。オールモノクロ、フォト・ルポルタージュという形式でまとめられた本書だが、いったい、彼が写し撮った現実とはどのようなものだったのだろうか? そして、そこから見えてきた原発事故被害の「本質」とは――。

――震災から4年以上の月日を経て、なぜこのタイミングで本書を発表しようと思ったんですか?

八木澤 2011年4月から、浪江町津島という地域に入り、継続的にそこの住民たちと付き合っていく中で、写真を撮影してきました。写真家として、これらの記録を眠らせておくわけにはいかず、震災が風化している状況に対して一石を投じるというわけではありませんが、この現実を伝えていきたいという気持ちがあったんです。

――「震災が風化している」というのは、東京で生活していると特に強く感じます。

八木澤 報道でも取り上げられることが少なくなっていますね。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメント 2

  • 甘くない甘酒 通報

    自らに影響があるか無いかでしか判断しない。極端に言えば2軒先の隣人には興味がない。地域ではなく自分の生活しか目を向けられないのが今の日本人。

    2
  • 匿名さん 通報

    でも原発を誘致してきたのは福島県民じゃん。

    0
コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!