「ドキュメンタリー冬の時代」のドキュメンタリー番組はBSが注目

2016年2月16日 09時30分
両角敏明[テレビディレクター/プロデューサー]

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民放地上波ゴールデン/プライムから本格的なドキュメンタリー枠が消えてもう長い時間がたっています。スペシャル枠はかなりありますが、旅やグルメや温泉などがメインですから、ドキュメンタリーと言えるものはNHKにおまかせかと思いきや、人物ドキュメントではかなり健闘している枠がBSにありました。

BS朝日・木曜夜7時~8時54分放送の『ザ・ドキュメンタリー』です。とりわけ芸能史に一時代を築いた芸能人にフォーカスした一連の作品は見応えがあります。

BS朝日『ザ・ドキュメンタリー』におけるこのジャンルではこれまで、

・93歳!今なお現役 爆笑漫才師・内海桂子
・闘い続けた男!大島渚 ~盟友・田原総一朗がたどる~
坂本九~幸せを売る芸人~
・特別編 島倉千代子 三回忌 熱唱30曲! 貴重映像で綴る歌人生
・うちら陽気な「かしまし娘
植木等「スーダラ伝説」~日本一の無責任男 お父さんたちへの応援歌~
・慎太郎と裕次郎   時代に風穴をあけた若者たち
・「伝説の不死鳥コンサート」美空ひばりが遺したかった歌声

などの作品があります。

筆者は、このうち内海桂子大島渚坂本九かしまし娘植木等の5本を視ました。いずれも2時間をたっぷりと使い、適度なテンポで、けっして煽るような演出を入れず、それでいてその人を描くに必要なエポックをていねいに辿っています。そしてこの5本には共通して筆者が感心した点が三つあります。

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