“B級グラドルの姉”ポジションからの脱却なるか

 昨年5月に “有村架純の姉”であることが発覚して以降、ネットを中心に売名疑惑が囁かれ続けているグラドルの新井ゆうこ広瀬姉妹にしろ、道端姉妹にしろ、浅田姉妹にしろ、姉妹で芸能界(メディア)で活躍中のケースなんてのはいくらでもあるわけで、なぜ、彼女だけがここまで叩かれなければならないか違和感を覚える者も少なからずいるようだが、やはり、それなりに理由があるようで……。


「単純に一番の理由は、あまりに妹の有村がビッグすぎるからでしょう。広瀬姉妹のように双方の仕事の格差がなければ売名などと言われることもなかったはずで、かたや押しも押されもしないトップ若手女優、かたやB級グラビアアイドルとなれば、なにかと言われるのも当然の話。さらに、これが姉と妹が逆であれば、まだ反感は少なかったかもしれませんが、“妹の力に頼る姉”と見える構図がよけいに世間の反発を招いたものと思われます。新井の顔が有村に比べていまいち地味めなのも、叩かれる格好の要因といえるでしょうね(笑)」(芸能ライター)
 とはいえ、そもそも新井自身、有村の姉であることを公表しようと思ったことはないといわれる。昨年出演した番組でも「自分自身の力で売れたかった。地道に活動してきたので、妹の名前を利用したと思われるのがイヤだった」と答えており、公表のキッカケとなった『東スポ』の記事は彼女にとっては完全に不本意だったことがうかがわれる。

「あと、新井を売名と叩く者たちに言いたいのは、有村がテレビで姉について言及した事実があるということです。売名バッシングが特にひどかった昨年夏に放送された『終戦70年 私たちに戦争を教えてください』で、戦争で兄を亡くした女性の話を聞いた有村が『私の姉も2つ上なんですけど、今でも一緒に買い物したり、お洋服の貸し借りしたりとか、いろいろ相談にのってくれたりとか。そんな存在が急にいなくなるっていうのは、やっぱり想像つかないですね』と語っているんです。番組の性格上、新井の名前は出しませんでしたけど、時期的に考えても、世間の姉へのバッシングに対する彼女なりの回答だったことは確かで、新井を叩く者は、売名に加担した有村のことも同じように叩くべきでしょう(笑)」(同氏)
 これまで4枚のDVDをリリースし、3月には5枚目のDVDをリリース予定の新井。昨年5月の事実発覚、公表後、リリース・ペースが上がっているのは間違いなく、売名論者はその辺の部分を叩いているようだが、著しいDVD不況の現状にあって、コンスタントにリリースできるのは実績を上げている者だけ。仮に発覚後最初にリリースが決まった作品は売名の結果としても、その後のリリースは彼女の力によるものであり、現在も続くバッシングは不毛そのものと言わざるをえない。
姉妹共演実現を待ちむ意味でも、2人を温かく見守っていきたいところだ。

(文・天然バナナ工場長)

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