昨年7月期に日本テレビ系でオンエアされた『時をかける少女』で連ドラ初主演を果たしながらも、平均6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大爆死した黒島結菜が、9月23日スタートのNHK土曜時代ドラマ『アシガール』(土曜午後6時5分~)で主演に起用された。
同ドラマの原作は、森本梢子氏の同名少女漫画(集英社)。
2013年に女優デビューを果たした黒島は、映画『ストロボ・エッジ』、ドラマ『ごめんね青春!』(TBS系)、『花燃ゆ』、『サムライせんせい』(テレビ朝日系)などに出演し、若手のホープとして期待がかけられていた。ただ、『時をかける少女』での主演抜擢には、“時期尚早”との声も多く、視聴率的には大敗を喫した。
その後、今年5月から放送されたWOWOWの連続ドラマW枠『東京すみっこごはん』で主演を務めたが、地上波での連ドラ主演は、『時をかける少女』以来となる。
「NHKのこの時代ドラマ枠なら、視聴率が悪くても、さして問題にもなりません。なかなか主演ドラマで数字が取れなかった武井咲が、昨年9月から今年2月にオンエアされた同枠の『忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~』で主役に起用されました。武井はそれをきっかけに、4月期『貴族探偵』(フジテレビ系)でヒロイン、7月期『黒革の手帖』(テレビ朝日系)で主演に抜擢されて、復活を果たした例もあります。『時をかける少女』で惨敗した黒島が、いきなり民放のゴールデン帯、プライム帯の連ドラで主役級のオファーを受けるのは難しいでしょう。その意味で、今回の『アシガール』はいいリハビリになるのでは?」(テレビ誌関係者)
今の黒島に必要なのは、着実に実績を積むことだろう。
(文=田中七男)