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蒼井優史上「最も嫌な女」を堪能できる映画

2017年11月11日 10時01分 (2017年11月12日 22時27分 更新)




■ 映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『彼女がその名を知らない鳥たち』


配給/クロックワークス 新宿バルト9ほかで全国公開中
監督/白石和彌
出演/蒼井優阿部サダヲ松坂桃李竹野内豊村川絵梨ほか


『凶悪』、『日本で一番悪い奴ら』など、近年、反モラルな映画を撮らせたら当代一で、ご贔屓の白石和彌監督が、蒼井優阿部サダヲ松坂桃李竹野内豊といった人気男女優を集め、そろいもそろって“ゲス男、ゲス女”を主要人物にした愛欲ドラマ。「僕は“R-15”映画専門ですから」と語り、お行儀の良い映画は決して撮らない白石監督の言やヨシではないか。いまや“日本映画の寵児”と呼んでも過言ではない。来年もヤクザ対警察のバイオレンス映画『孤狼の血』など“教育上よくない”彼の作品が公開されるので、お楽しみに。


さて今回だが、前記の俳優たちの既製のイメージをブチ破るキャラクターが続々。その中心人物が、昔の男が忘れられず、その面影を持つ妻子持ち男と寝る一方、下品で小汚い中年男を毛嫌いしながらも金を貢いでくれるから、と同棲中のヒロイン。普段は物販店などにいちゃもん付けて遠回しに金品を迫る悪質なクレーマー女でもある。おそらく蒼井優史上“最も嫌な女”だろう。ホントに後ろから蹴りを入れてやりたいほどの最低女なのだ。『家族はつらいよ』シリーズでの“デキた”嫁のイメージが好きな人はブッ飛ぶゾ。


同棲相手の中年男の阿部サダヲもこの最低女に固執する卑屈で暑苦しいオッサンを熱演し、同性として吐き気を催すほど。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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