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WOWOW連ドラ「不発弾」 凛として光る黒木メイサのまなざし

2018年6月21日 09時26分

黒木メイサ(C)日刊ゲンダイ

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コラム【TV見るべきものは!!】

 WOWOWの「不発弾~ブラックマネーを操る男~」は、大人に嬉しい社会派サスペンスである。

大手電機メーカー「三田電機」が、7年間で1500億円の「不適切会計」を発表する。ただし、あくまでも不適切な会計であり、「不正経理」でも「粉飾決算」でもないというスタンスだ。

 これに疑いを持った警視庁捜査二課管理官・小堀弓子黒木メイサ)は捜査を開始する。浮かんできたのが金融コンサルタントの古賀遼椎名桔平)の存在だ。椎名は、一見クールだが重いものを背負って屈折した男を丁寧に造形している。

 物語は主人公である古賀の過去と現在を交互に描きながら進む。九州の炭鉱町の貧しい家庭で育った若者が、東京でいかにして生き抜いてきたのかが見ものだ。また80年代から始まるいわゆるバブル期の金融界と、その裏側でうごめく人間たちの生態も興味深い。

 原作は相場英雄の同名小説。読めば三田電機のモデルが「東芝」であることは明白で、発表当時も話題となった。ドラマ化に際しての大きな変更は、キャリア警視の小堀秀明を女性の弓子にしたことだ。黒木は凛とした佇まいと挑むような目で弓子になり切っている。

 さらに若き日の古賀を演じる三浦貴大と妹役の入山杏奈(AKB48)にも注目だ。特に入山は、美少女から大人の女優へと転進する勝負所になるかもしれない。
(上智大学教授・碓井広義=メディア文化論)

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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