下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 ワイドショーの新鉱脈・日本ボクシング連盟だが、予想以上にすごい。

山根明会長が雲隠れするどころかメディアに出まくり吠える! こんなのがスポーツ界にはいっぱいいるのか……。

第423回(7/26~7/31発売号より)
1位「ついに事務所が折れた――の結婚ラッシュ!!」(「週刊女性」8月21・28日合併号)
2位「そっくりの男と結婚! 海老蔵が麻耶を苛立ちの『完無視』」(「女性セブン」8月16日号)
参照「小林麻耶 『涙の妊活』を決意させた『海老蔵の言葉』!」(「女性自身」8月21・28日合併号)
3位「長澤まさみ “詐欺師”東出昌大とふたりで香港ロケへ」(「週刊女性」8月21・28日合併号)

 本当なら衝撃的報道だ。ジャニーズの、いや日本のトップアイドル嵐の結婚について「週刊女性」がトップ特集で報じている。

 その内容はなかなか具体的だ。まずは元アナウンサーの伊藤綾子との交際が報じられてきた二宮和也。事務所に結婚を認めないならジャニーズを辞めてもいいと迫ったのだとか。
そのため事務所もしぶしぶそれを認めた。2019年秋に迎えるデビュー20周年の後なら、と。それだけでも驚きだが、伊藤は二宮ファンにウケが悪い。だから、その前に松本潤井上真央を先にゴールインさせ、その後に二宮たちも――という仰天プランだ。

 本当か。確かにジャニーズ事務所が嫌うジャニーズネタには定評のある「週刊女性」だが、にわかには信じがたいいくつかの疑惑がある。


 その1つは、二宮が果たして事務所にこれほど強固な態度を取れるかという疑問だ。二宮といえば映画『検察側の証人』で木村拓哉と共演し、大きな話題となっているが、忘れてはならないのは2016年、映画『母と暮らせば』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した時のこと。通常なら監督やスタッフ、共演者への感謝などが語られることの多いこうした場で、二宮は山田洋次監督や共演の吉永小百合ではなく、所蔵事務所のジャニー喜多川社長とメリー喜多川副社長の名前をあげて謝辞を述べたのだ。当時SMAPの解散騒動の余波が続いていた時期でもあり、二宮の事務所への忠犬ぶりが印象に残るシーンだった。そんな二宮が「事務所を辞める」なんて事務所に迫れるのか。

 そしてもう1つ。
伊藤が二宮と付き合っていると匂わす“思わせぶり”なブログをアップしてファンから反感を買ったが、だからといって松潤と井上だって世間が諸手をあげて祝福するかというと、それも疑問だ。いや井上が悪い訳ではない。松潤の鬼畜二股騒動は、多くの人の頭に残っているだろうし、結婚ともなれば、いくらジャニーズがタブーといえども、それを蒸し返すマスコミも多少は存在するはずだから。松潤先行、二宮後攻というストーリーにも無理がある。

 まあ、観測気球的で、もし間違えてもなんら問題がない記事だし、その真偽は1年後にわかるはずだ。とはいえ、東京五輪の開会式から排除された形のジャニーズだが、ジャニーさんはその野望をいまだ諦めていないと言われる。
ジャニーさんがこのまま意気揚々なら東京五輪の2020年までは嵐、誰も結婚できないんじゃないの。



 先週、小林麻耶の結婚の裏に海老蔵ママの恐怖のシナリオがあることを明らかにしてくれた「女性自身」だが、今度は「女性セブン」がさらなる衝撃の事実を明らかにした。それが麻耶のお相手男性が海老蔵にそっくりだ、ということ。そうなんだ。かなり驚き。そしてショック。
やっぱり麻耶は海老蔵を男性として好きだったのか、と。「セブン」ではお相手男性の写真を目伏せして掲載しているが、確かに似ているような。なにより「セブン」はその顔を実際見ているし、そうなんだろうなぁ。なんだか麻耶が哀れでもある。

 そんな麻耶だが、結婚に続き、芸能界引退まで発表した。そして今週の「自身」は、その理由の1つとして妊活をあげている。
今後、麻耶の妊活にもメディアは注目するだろうが、しかしそれ以上に血眼をあげるのが海老蔵の嫁取りということは間違いない。麻耶の結婚より何倍もハードルが高そうだし、誰がお相手でも、さまざまなハレーションが予想される。その防波堤、前条件としても麻耶の結婚は必要だったのだろう。そして麻耶のお見合いをセッティングした海老蔵ママの恐怖のシナリオは、まだまだ続くはずだ。

 そして3位は、ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)の映画撮影に入った長澤まさみと東出昌大が香港にロケに行ったという記事なのだが、その記述はかなり奇妙だ。まずは同じ便のビジネスクラスに乗った2人はマネジャー同行だが、席はバラバラということが紹介される。そして香港につくと、合流して現地コーディネーターの車に。まあ、共演者が移動中にバラバラなのは当然のことでもあるが、何か意味ありげな文章が続く。そしてラスト。そこに本来いてもおかしくない共演者の小日向文世がいない不自然さを“ヒョイ”と指摘するといった具合。記事に書かれている以上の“何か”情報をつかんでいるのか「週刊女性」。そう思わずにはいられない思わせぶりな記事。匂わせてるよね、“2人の関係”――。