9月16日をもって芸能界を引退した安室奈美恵だが、それを報じる各メディアに対して、“3つのNGワード”が通達されていたと、9月19日発売の「週刊新潮」(新潮社)が報じている。引退の発表当初から、安室には“NGワード”がいくつも設定されるようになり、メディア関係者からは不評を買っていたものだった。

そして、この異常なほどのピリピリムードから、かねてから報じられている「復帰説」も再浮上しつつあるようだが……。

 同誌によると、引退報道に際しては、「99年に死去した母親について」「元夫のTRF・SAMについて」、さらにトラブルから退所した「前所属事務所のライジングについて」は、一切触れてはならない「NGワード」に指定されていたのだという。

「記事にも出ている通り、クレームをつけてくるのは安室の所属レコード会社であるエイベックスです。ところが、エイベックス関係者にしても、安室の個人事務所による“指示”をそのままメディアに伝えている、という方が正しく、メディア側もこうした要請や圧力が発生する原因がまるでつかめない。そのため、何度もこうした伝言ゲームが繰り返されており、板挟みのエイベックスもある意味不憫なのです」(レコード会社関係者)

 引退発表直後も、安室側はさまざまなNGワードを設定して、各関係者を困惑させていたのだとか。

「当初からSAMやライジングはNGでしたが、変わったところではライジングの他の所属タレント、もともとはスーパーモンキーズとして同僚だったMAXや、安室とはあまり関係のないはずの、荻野目洋子までNGになっていた。
NGを設定しているのは、安室本人やエイベックスではなく、安室のプロデューサーとして報じられるA氏と見られていますが、意図の見えないNG連発には、からかいの声も出ていたものです」(同)

 引退をいち早く伝えたNHKが、SAMとの結婚発表記者会見の映像を使用したことも、安室側の逆鱗に触れたと言われている。

「SAMは名前も映像も、ことごとくNGです。今回の引退コンサートを報じた各テレビ番組でも、結婚会見での安室の映像にはOKが出ていたものの、となりに座るSAMは不自然にカットするしかなく、まるで不祥事を起こしたタレントのような扱いにされていました」(テレビ局関係者)

「これで最後」の割には、あまりにも制約が厳しすぎるということから、引退を発表した2017年9月からささやかれていた「再始動説」も、にわかに盛り上がりを見せているそう。

「当初から安室は、18年は“引退ビジネス”で荒稼ぎし、数年後にほとぼりが冷めたあたりで、再びアーティスト活動を行うのではと言われていました。最後にもかかわらず、ここまでメディアへの締め付けを行う理由が、ほかに思い当たりませんから」(同)

 なお、安室は引退翌日にも、公式サイト上で「もう家族や関係スタッフの方々に取材をするのは辞めて頂けないでしょうか…」と、過去にアップしたメディアへの呼びかけを再掲載した。過度な取材についての是非はあるにしても、表でも裏でもさまざまな“要求”を繰り出してきた引退劇だけに、皮肉交じりの復帰説が関係者の間で浮上してしまうのは、致し方ないことなのかもしれない。