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東北大、脳の前頭前野内側に行動制御に関わる未知の領域を発見

2012年2月29日 09時50分 (2012年3月1日 07時44分 更新)
東北大学は、脳の前頭前野の内側に行動制御に関わる新たな領域を発見したと発表した。

この領域は個体が具体的な行動の中身よりも自ら編み出した行動の決定の仕方、すなわち行動戦術(行動選択のポリシー)を使い分けることに関与しているとみられ、意思決定に関わる脳の仕組みについての理解を深めることが期待されている。

成果は、東北大学大学院医学系研究科生体システム生理学の虫明元(むしあけ・はじめ)教授、松坂義哉助教らの研究グループによるもので、詳細な研究内容は米科学アカデミー紀要「PNAS」誌オンライン版に日本時間2月28日に掲載された。

研究グループがこれまで取り組んできた研究テーマは、前頭葉に複数存在する「高次運動野」と「前頭前野」の機能についてである。

今回、同研究グループの松坂助教が発見したのが、「前補足運動野」前方に位置する未知の領域で、細胞レベルでの新しい機能だ(画像1)。

今回の研究では、サルを訓練して緑色の発光ダイオードが点灯したら左ボタン、赤が点灯したら右ボタンを押すようにした。

ただし、条件1では発光ダイオードが押すべきボタンと同じ位置に、条件2では発光ダイオードがボタンとは反対側の位置で点灯するという仕掛けである。

従って、サルは条件1では光った方を押し、条件2では光っていない方を押すという異なる行動戦術に基づいて押すべきボタンを選ぶことになるわけだ。

しかも、どちらの条件が提示されるかは事前にわからないので、サルは行動戦術を随時使い分けつつ左右どちらを押すかを判断しなくてはならない。

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