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TASCと産総研、新しいスーパーエンジニアリングプラスチックを開発

2016年11月8日 15時35分 (2016年11月8日 19時00分 更新)

単層CNT融合新材料研究開発機構(TASC)と産業技術総合研究所(産総研)は11月7日、スーパーエンジニアリングプラスチックの一種であるポリエーテルエーテルケトン(PEEK)に単層カーボンナノチューブを加えることで、新しいスーパーエンジニアリングプラスチック「PEEK/SGCNT複合材料」を開発したと発表した。

100℃以上で連続使用可能であり、引張強度50MPa以上、耐衝撃性、耐摩耗性、耐疲労性、耐薬品性に特に優れている樹脂を、スーパーエンジニアリングプラスチックという。なかでも溶融成形可能なPEEKは、高い耐熱性を有し、耐疲労性、耐環境性、難燃性および成形性に優れ、金属に比べて軽量であるため、電気・電子分野、自動車分野および航空宇宙分野において広く用いられている。

両者は今回、PEEKにスーパーグロース法で作製した単層カーボンナノチューブ(CNT)を添加することで、450℃で2時間でも安定な耐熱性をもたせつつ、PEEK単体に比べ引張強度を約1.2倍、曲げ強度を約1.8倍に向上させた「PEEK/SGCNT複合材料」の開発に成功した。このような機械強度は、単層CNTのPEEK中での分散性や、成形条件を最適化することで、さらなる向上が期待されるという。

また同材料は、通常のPEEKと同様の形状に射出成形を行うことができるため、両者は、軽量化が求められる自動車部材、航空・宇宙産業用部材などへの適用が期待されると説明している。

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