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アルツハイマー病などの新治療戦略につながる可能性 - 東大、凝集時のタンパク質1分子の高精度な動態観察に成功

2017年11月2日 06時00分 (2017年11月2日 11時50分 更新)
東京大学(東大)は11月1日、凝集時のタンパク質1分子の動態を高精度に観察できる高速計測技術を確立し、無機・有機・タンパク質系において共通する局所励起運動を特定することに成功したと発表した。これにより、アルツハイマー病などの発症と強く関わるとされる分子凝集プロセスの1分子観察が可能となるため、分子凝集化を制御・抑制するまったく新たな治療戦略が確立する可能性が示されたという。

同成果は、同大 大学院新領域創成科学研究科 物質系専攻(産業技術総合研究所・東京大学オペランド計測技術オープンイノベーションラボラトリ兼務)の佐々木裕次 教授、大阪大学、神戸大学、高輝度光科学研究センターらで構成される研究グループによるもの。詳細はNature Publishing Groupの電子ジャーナル「Scientific Report」(速報版)に掲載された。

生体内タンパク質分子の異常凝集として知られる「アミロイドーシス」は、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経系疾患から、II型糖尿病などの内分泌疾患、プリオン病など20種類以上におよぶ疾患との関係が議論されてきたが、それぞれの疾患に対する有効な治療法は現在に至るまで確立されていない。その原因の1つとして、生体内溶液中でのタンパク質分子の動的な振る舞いに関する情報の欠如が挙げられており、その観察手法の確立が求められていたという。

佐々木教授らの研究グループは今回、凝集化プロセスのモデルケースとして、過飽和溶液条件下での分子凝集に着目して実験を実施。

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