0

~中小工場のIoT化最前線:3~稼働状況も職員の体調も見える化!

2017年1月17日 07時59分 (2017年4月23日 10時06分 更新)

一個流し生産の様子。効率的に配置されたミニ設備の内側を、人が動いていくことで工程を進めていく。このレイアウトも担当の職人に任されており、ここは職人にとっての「一国一城」となっている

[その他の写真を見る]

 ひとつはコンセプトで、“何のためにそのシステムを導入したいのか”という目標・目的の部分。そして、もう一つは効率化するにはどこを“見える化”できればいいかという着目の部分だ。

 武州工業では“地域に根ざし雇用を守る”という大目標があり、そのために一個流しという生産方式に着目した。そして、一個流し生産の効率を最大化する目的のために、Web生産管理に着目し、BIMMSという独自のシステムを作り上げる。やがて、BIMMSの働きをさらに高めるために機械の稼働率に着目し、そのカウンターとしてIoTを導入した。

 このように、武州工業の事例では、すべてがとても整然と繋がっている。この中のある段階一つでも、テクノロジー導入で成功することが出来れば、企業の恩恵は大きなものになる。整然とした繋がり、矛盾のなさ、スムーズさこそが、武州工業が成功を収めている最大の秘訣なのだろう。

 ただ、拙速にテクノロジーを導入することが正しいとも言い切れない。ミニマムなシステムで充分のはずが、大規模なシステムを導入して持て余すなど、拙速なITシステムの導入が空回りに終わった事例は、枚挙に暇がない。目標・目的と、そのために必要な部分への着目。それを充分に見極めてからでないと、空回りになってしまう恐れがある。

 これらは、IT事業者という見地からも考えるべきポイントとなるだろう。IoTをどのように自社の事業に活用すれば分からない中小企業は多い。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!