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ミツバチのコロニー激減の原因は殺虫剤のネオニコチノイド?

2017年7月5日 07時00分 (2017年7月7日 15時20分 更新)
eggy曰く、

米国では、ミツバチのコロニーが突然激減する現象が観測されているそうだ。この現象は蜂群崩壊症候群などと呼ばれているが、この現象についてこのたび大規模な野外調査が行われ、広く使用されている殺虫剤「ネオニコチノイド」がミツバチコロニーおよび野生蜂の存続に害を及ぼしていることが分かったという(Guardian)。

蜂群崩壊症候群の原因については諸説あり、一部の殺虫剤が原因とも、カビやウイルスが原因とも言われている。今回行われた調査の1つめは英国、ドイツ、ハンガリーに広がる農地33箇所で行われ、農薬が使用されている油菜畑に生息するミツバチ、マルハナバチ、単生のハチと、数年間農薬が使用されていない畑にいるハチを比較した。ハチが油菜から蜜を得る割合が40から50%と高い英国とハンガリーでは、ネオニコチノイドによるミツバチコロニーの生存に大きな影響がみられた。一方、この割合が15%と低いドイツでは被害が少なく、また病気の確率も低かった。いずれの国においても、ネオニコチノイドに晒されると生殖成功率も下がることがわかったという。

2つ目の調査試験はカナダで行われた。調査した農地ではネオニコチオイドが使用されていなかったが、ハチにネオニコチオイド汚染された野生花の花粉がついていたという。つまり、ネオニコチオイドが水溶性であることから、農薬が土壌を伝って農地から周辺環境に汚染が広がってしまったのである。また、防カビ剤のボスカリドを使用するとネオニコチノイドの毒性が倍増してしまうことも分かったという。

ニコチノイドが農薬市場の4分の一を占めるなか、これまでも度々、同農薬が及ぼす害に関する報告がなされてきた。しかし、現実的な野外試験が行われたケースは少なく、また野生蜂のコロニーに害を及ぼすとする証拠をわずかに得るにとどまっていた。EUではすでにネオニコチノイドを全面的に禁止する方向にあるが、今回の画期的な調査により、世界に対してネオニコチノイド規制を促すための証拠を突きつけることとなった。

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