グーグルから最近リリースされたウェブブラウザの最新版Chrome 66。実はひっそりと、WebVRへの対応が行われています。
これまで対応するVRプラットフォームはグーグルの「Daydream」(日本では未展開)のみでしたが、新たにOculus Rift、 HTC Vive、Windows Mixed Realityヘッドセットが追加され、主要なプラットフォームへの対応がなされています。
ChromeのWebVR対応Chromeが初めてWebVRへの対応を発表したのは2016年の6月でした。当初は専用アプリが必要でしたが、2017年2月「WebVR」をAndroid版Chromeブラウザ向けに正式リリース。ただしこの時の対応VRプラットフォームは「Daydream」のみでした。
今回の対応で、少なくともWindows10のPCを使うVRユーザーは、Chromeブラウザで自由にWebVRを使うことが可能になりました。
使い方はシンプルです。
WebVRはブラウザ上でVR体験を可能にするAPIで、Mozilla社が中心に開発を進めてきました。
VRコンテンツをプレイする際には、ヘッドセットを装着してアプリを立ち上げる必要があります。しかし異なるヘッドセットで同じアプリケーションを動作できなかったり、開発したアプリケーションを配布するためには専用ストアへの登録が必要などの制約があります。
一方WebVRではコンテンツの配布から起動まですべてをブラウザ内で行うため、デバイスごとの互換性やストア登録による制約がありません。これまで、Supermedium、Samsung Internet、FirefoxといったブラウザがWebVRに対応してきました。
今回のChromeの対応で、より多くのVRユーザーがWebVRを手軽に利用できるようになると期待されます。
WebVRのコンテンツは、こちらのページで紹介しています。
(参考)Road to VR
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