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知財高裁、写真のリツイートに対し一部が見切れることから著作者人格権侵害との判断を下す

2018年6月14日 18時59分

写真家が、自身の撮影した写真を無断でTwitterに投稿したユーザーと、その投稿をリツイート(RT)したユーザーの情報を開示するようTwitter社に求めていた裁判で、知財高裁は写真のRTについて 著作者人格権侵害に該当すると判断し、Twitter社にRTしたユーザーの情報を開示するよう求めたという(栗原潔弁理士による解説Togetterまとめ、裁判を起こした写真家によるブログでの報告)。

写真を無断で投稿する行為は明らかに著作権侵害であるが、リツイートについては単にURL文字列を複製するだけの行為となるため、著作権侵害となるかの判断が難しい。今回裁判所は、リツイートによって写真の一部がトリミングして表示され、その結果写真に含まれていた写真家の氏名表記も見えなくなっていたため、著作者人格権である同一性保持権と氏名表示権が侵害されたと判断した。

議論となるのは、RTを行ったユーザーが画像のトリミングを意図的に行ったわけではなく、実際には配信される画像はトリミングされておらず、Twitterが提供しているCSSによってWebブラウザ上では一部が隠れて見えるという形になっている点。あくまでこの表示はTwitter社が指定したものであり、Twitterクライアントによってはこういった画像をトリミングせずに表示するものもある。そのため、ユーザーによるトリミングと認定することについては違和感も感じられる。

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