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地獄の淵を見てきた杉本和陽四段、初のNHK杯戦

2018年8月11日 08時00分
第68回 NHK杯戦 1回戦 第8局は、杉本和陽(すぎもと・かずお)四段と斎藤慎太郎(さいとう・しんたろう)七段という同世代の対局となった。昨年4月に悲願の四段昇段を果たした杉本四段は、初のNHK杯戦で本戦出場を決めた。椎名龍一さんの観戦記から、序盤の展開を紹介する。

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■どことなく似ている

杉本26歳、斎藤25歳。
同世代で、どちらも高身長で痩身(そうしん)。どことなく雰囲気が似ている両者の対戦だ。
対局前のインタビューで杉本は「斎藤さんは若手棋士の代表格で、とてもきれいな将棋を指されるという印象です。小さなころから観(み)ていたNHK杯で将棋を指せることがうれしい」。
対する斎藤は「杉本さんは序盤から積極的にリードを奪いにくるという印象があり警戒しています。中終盤のねじり合いでうまく指して勝利を目指したいと思っています」と話した。

■地獄の淵(ふち)からの生還

年齢も奨励会入りも近い両者だが、18歳で四段昇段を果たした斎藤とは対照的に、杉本は年齢制限ギリギリの25歳に追い込まれるまで三段リーグを戦うという地獄の淵を見てきた棋士だ。
鬼才と呼ばれた故・米長邦雄永世棋聖が「どうしても最後に弟子に取りたい」とほれ込んだのが杉本だったというから、その才能は折り紙つき。
杉本が奨励会に入会する前から、米長門下の有段者である兄弟子たちと互角以上に戦っていたエピソードを兄弟子でもある中川大輔八段が語っている。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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