0

医師が指南!効果的な風邪の予防策

2018年1月17日 08時00分 (2018年2月2日 10時13分 更新)

医師が指南!効果的な風邪の予防策

[拡大写真]

風邪予防としてマスクや手洗いを心がけている人もいると思うが、対策をしているにも関わらず、具合が悪くなったことがないだろうか。冬は体調を崩しやすい季節ということもあり、少しでも効果的な予防を実践したいものである。そこで今回は医療法人長岡内科医院院長の鈴木飛鳥先生に風邪の予防策について聞いてみた。

■予防しているからと油断は禁物

まずは予防が万全ではないことを鈴木先生は指摘する。

「風邪予防に関して科学的根拠のある予防策は多くありません。ライノウイルスやRSウイルスなどは接触感染が重要であるため、ウイルスとの接触を避けることで予防できる可能性がありますが」(鈴木先生)

あくまで、風邪をひく可能性が減るだけだという。

■予防策は大きくわけて2つ

予防策は大きくわけて2つあると鈴木先生が教えてくれた。

「1つ目は風邪の感染経路を遮断し、感染源との接触をさけることで物理的に風邪ウイルスとの接触機会を減少させること。2つ目は風邪に対する抵抗力を高めて風邪にかからない体作りをすることです」(鈴木先生)

1つ目にあたるのが「手洗い」、「うがい」、「マスクの装着」による、ウイルスとの接触をさけること。2つ目にあたるのが、「バランスの良い食事」、「適度な運動」、「良質な睡眠」の体の内部から抵抗力を上げることだ。

「その中でも特に重要なのは『手洗い』といえるでしょう。風邪などの感染症は、飛沫感染だけでなく、ウイルスが付着したドアノブなどを介して感染する接触感染があります。手についたウイルスを洗い流す『手洗い』は最も効果的な予防法であり、石鹸による手洗いは呼吸器感染症による医療機関受診を45%減少させます。同時に注意することはウイルスに汚染された可能性のある手で目、鼻、口に触れないようにすることです」(鈴木先生)

しっかり洗うことで予防が期待できるようだ。顔を触る癖がある人は、意識的に気をつけたい。さらに、うがい、マスクの有効性についても教えてもらった。

「うがいに関しては『子供の発熱の割合が、毎日水(特に緑茶)でうがいをした子供で少ない』、マスクに関しては『遮断性の高い不織布マスクを装着することが風邪予防に有効である』などの報告があり、風邪を予防する可能性があります。マスクに関しては風邪予防というより、他人に移さないという点において重要なアイテムです。感染源との接触をさけるためには、風邪の患者との接触を避けたり、人が密集する場所を避けるなどが重要ですね」(鈴木先生)

抵抗力の向上と物理的なウイルス感染の可能性を低くすることが風邪予防につながるようだ。

■効果のある食べ物

風邪予防に効果のある食べ物はあるのだろうか。引き続き鈴木先生に聞いてみた。

「風邪の予防になるという科学的根拠の高い食事やサプリメントは現在ありませんが、ビタミンCはマラソン選手など身体活動が大きい人に風邪予防効果を認めるという報告があります。またハーブの一種であるエキナセアは欧州や北米で風邪薬に使用されており、僅かですが風邪を予防する傾向があります。また一部の乳酸菌には気道感染症の罹患率や重症度に効果を認めたとの報告もあり風邪予防効果が期待されています」(鈴木先生)

食べもので予防を考えるのはもちろん、習慣的な運動を心がけることも大切と鈴木先生。風邪をひきそうなときは、体を冷やさないように温かい食事をしたり、加湿器を利用し部屋が乾燥しないようにするのもよいとのこと。医師が進める風邪の予防策。無理のない範囲で、日々実践してみてはいかがだろうか。

なお、「教えて!gooウォッチ」では「医師も行っている風邪のひきはじめの対策」という記事も公開している。予防に努めても風邪をひいたかも……と感じたらこちらの記事もチェックしてみてほしい。

●専門家プロフィール:鈴木飛鳥
医療法人長岡内科医院院長 医学博士。生活習慣病、消化器疾患の治療を得意分野とする。安心、安全で質の高い医療を提供し、地域医療に貢献することに力を注いでいる。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!