<国会>自民、参院「6増」法案強行提出 議長あっせん拒否

2018年6月14日 22時46分

自民が14日に提示した参院選挙制度改革案を巡る野党の質問に対する主な回答

 参院選の「1票の格差」を是正するための選挙制度改革を巡って、自民党は14日に定数を「6増」する公職選挙法改正案の提出を強行した。自民案に反発する野党は、中立的な立場が求められる伊達忠一参院議長(自民出身)にあっせんを求めたが、拒否された。選挙制度改革は幅広い党の合意形成が本来欠かせない。にもかかわらず独自案で押し切ろうとする自民側の手法に野党は反発を強めている。【高橋恵子遠藤修平

 「今後の議論は法案審議の中で行ってほしい」

 前日に続いて国会内で開かれた14日の参院各会派代表者懇談会。自民が定数を6増やし、比例代表に拘束名簿式を一部導入する案を引き続き主張した。反対する野党は、議長の伊達氏にあっせん案の提示を求めた。しかし、伊達氏は懇談会での意見集約を見送り、議論を打ち切った。

 懇談会では、自民が野党の質問に文書で回答。定数増は「465の衆院とのバランスを欠くこともない」などとして国民の理解が得られるとの見解を示した。拘束名簿式の一部導入については「政党が民意を反映するうえで必要な人材が当選しやすくする」などとし、合区対象県で出られない候補を救済するとの「本音」には触れなかった。

 公明の魚住裕一郎参院会長は「定数増はあり得る」と指摘し、拘束名簿式の一部導入にも「買収など拘束式の悪癖を復活させたりするものではない」と理解を示した。

 大半の野党は反発したが、伊達氏が議論を打ち切ったことを受け自民は同法改正案を国会提出。