米光さんは「ゆけ! 勇者」にハマってるみたいですが、ぼくが最近、寝ても覚めても遊んでるiPhoneアプリと言えば「Slay(スレイ)」

「ゆけ! 勇者」が2010年のiPhoneゲーム大賞なら、こっちは「マイナー賞」部門の堂々第一位! はい、マイナーです。
でもめっちゃくちゃ面白いんです!

最近はもう、ちょっとでも空き時間があればポケットからiPhoneを取り出して「Slay」を起動。このゲームを遊びはじめてからというもの、乗り過ごした電車の本数は数知れず、この間なんかとうとう夢の中にまで出てきました。まさに”寝ても覚めても”を体現してますが、とにかくそれくらい面白い!

「Slay」のルールを一言で言ってしまうと「陣取りゲーム」。舞台となる島では、あなたを含めて6つの陣営があちこちで小競り合いの真っ最中。そんな中、兵士を雇って領土を広げ、最終的に島をすべて征服するのがあなたの目的です。見た目はボードゲームの「カタン」に似てますが、遊んだ感じはどっちかというと囲碁に近い。


順番がやってくると、あなたの元には領土の広さに応じた資金が入ってきます。これを使って兵士を雇い、周辺の領土をずんずん侵略。領土が広がれば、もらえる資金もどんどん増える。資金が増えればより強い兵士が雇えるようになり、ますます領土が広がっていく。基本的なルールはたったこれだけ。ね、簡単でしょ?

他にも細かいルールはあるけど、まずはこれだけ覚えて「ベリーイージー」のマップを2つ3つ遊んでみるのがいいと思います。
もっと詳しく知りたくなったら、こちらに詳細なプレイガイドがあるので、そっちをご参照ください(丸投げ!)。

ルール自体は、1回遊べば把握できちゃうほどシンプル。だけどいつ、どこに兵士を動かすか? どのタイミングで強い兵士を投入するか? どうやってバラバラの領土をつなげていくか? ……などなど、遊んでる最中はもう、常時脳みそフル回転状態。領土が広がるにつれて脳内は快楽物質であふれ、逆に敵に侵略されるとものすっっっごくヘコむ。運の要素がないから「負けたら全部自分のせい」というのもたまらない!

僕が最初に遊んだのは無料版の「Slay Lite」(無料版と言いながら、なんと16マップも入っていて、これだけでもたっぷり10時間は遊べます!)。そこそこシミュレーションゲームにはおぼえがあったので、「ベリーイージー」→「イージー」→「ハード」と順調に勝ち進んでいって、「なーんだ面白いけど結構簡単だなー」とか思ってたら、「ベリーハード」の1マップ目でいきなり詰んだ。


自分の領地はちょっとしかないし、まわりを見渡せば強敵ばかり。どう考えても相手の侵攻速度の方が早く、のんびりしてるとアッと言う間に蹂躙される。勝てない……。一体どうすれば勝てるんだ……。

結局、20回くらい敗北とリトライを繰り返して、少しずつ「負け」の原因をつぶしていった。前のプレイで学んだことは次に活かす。
同じミスは二度繰り返さない。そうやって5回、10回と繰り返すうちにだんだんいい勝負ができるようになってきた。1回のゲームが短いので、やり直しが苦にならないのも嬉しい。ようやく勝った時には、思わずiPhoneを掲げて「うおおおお!」とガッツポーズ。……やばい、このゲームめちゃくちゃおもしろい!!!

あんまり面白かったから、まだ無料版のマップが残ってたけど、その場で有料版(450円)をポンと購入。こんだけ楽しませてくれたんだから、450円くらい安いもんですよ! ちなみに有料版はなんと500マップ近く収録していて、1マップ20分でクリアしたとしても軽く150時間以上は遊べる計算。
やっと20マップくらいクリアしたけど、それでもまだ全体の5パーセントも遊んでないんだよなぁ……。

というわけで「ゆけ! 勇者」とはまるっきり正反対な、麻薬のようなアプリ「Slay」の紹介でした。これを読んで、みんなもこの泥沼陣取り地獄にハマればいいんだ!(池谷勇人)