今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

30時間でゲーム開発、「福島ゲームジャムin南相馬」で子どもたちと合作してきたよ

2011年9月1日 11時00分 ライター情報:香山哲

「福島ゲームジャムin南相馬」会場。製作中のスペースにも、実際にゲームを遊べるスペースにも南相馬の人たちが見学したり遊んだりしにきてくれた。

[拡大写真]

8月27~28日、南相馬市で開催された「福島ゲームジャムin南相馬」。ゲームを仕事にする人やそれを目指す学生、ソフトウェアを研究する人が東北地方や東京から南相馬に集まり、現地で5人程度のチームごとに分かれて30時間の制限時間内にゲームを作って発表するイベントだ。南相馬市が共催し多くのIT企業などが協賛して開催された。

開催当日現地で発表された「つながり」をお題に、8チームがゲームを作る会場。「福島の子どもたちが描いた絵を素材に使う」という合作も課題の一つ。会場で子どもたちが絵を描くために渡された紙が方眼紙だったので、どう見ても小学生なのにしっかりドット絵風の絵を描く子が多かったのが妙に嬉しかった。方眼だから反射的にそうしたのかもしれないけど、彼らも合作を意識してくれていて、なんとなく「ゲーム作ってる人たちに渡すための絵」って感じで描いてくれたんじゃないかなあと思う。

30時間の製作期間も、後半は数時間おきに最新データを提出し、デモプログラムで実際に遊んでもらう。遊びに来た子どもたちがバグを探すのに必死に同じところを何度も遊んでくれたり、自分なりに思ったことを言ってくれたり、その場でやりとりしながらゲームをバージョンアップさせていく。僕のチームはアクションゲームを作っていたんだけど、「このブロック無い方がいいよ」とか「ずっとやってたら飽きるけど面白いね」とか、立派な感想を次々話してくれる。家からドラクエの人形持って来て見せてくれたり、遊びに来てくれた子もこっちのことを彼らなりに考えて一緒に楽しむ姿勢を作っていて、僕らが元気をもらったぐらい。中には数時間開発に付き合ってくれる子どももいて、それだけで僕は「来て良かったなあ」と実感し続けてました。

完成したゲームも、あみだくじで自機を誘導して、敵をよけながら東北を縦断してゆくゲーム、東北の方言をクイズ的に盛り込んだアドベンチャーゲームなど様々。エンディングまで作れたチーム、バグが残ったままのチーム、遊べるところまで出来なかったチームなどそれぞれの時間切れを迎えたが、遊びに来た親子連れは試遊スペースで説明を受けながら「普段は30時間じゃ作らないですよね?」「ここまでしか遊べないやつなんだね!」と、理解のあるリアクション。制作スペースに足を運んで見学する人も多かった。

僕のチームは東北名産の民芸品「赤べこ」と「こけし」が、誘拐された民芸品「絵ろうそく」を助けに行く2Dアクションゲームを作りました。

ライター情報

香山哲

漫画やゲームを制作するチーム「ドグマ出版」主催。著作に『ランチパックの本』や『香山哲のファウスト1』(文化庁メディア芸術祭推薦作品)など。

URL:Twitter:@kayamatetsu

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!