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日本のゲームは終わったのか?「BitSummit」の逆襲

2013年3月19日 10時00分 ライター情報:小野憲史

定員100名の会場に170名が参加、日本のインディパワーが噴出した「BitSummit」

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「日本のゲームは終わったのか?」「ノオオオオオオーーーーーッ!」

3月9日に京都で開催された「BitSummit」を伝えるには、この一行で十分かもしれません。ええっと、日本初となるインディーズ開発者向けのイベントです。

発起人はゲームプロデューサーのジェームズ・ミルキー氏。ゲーム雑誌の編集者を長く務めたあと、ゲーム開発者に転身して「Child of Eden」などの開発に参加。現在は京都のゲーム開発会社Q-Gamesに所属し、PS3向けの配信ゲーム「PixelJunk」シリーズをプロデュースしています。当日は100名のキャパシティの会場に、170名のインディゲーム開発者と海外メディア、業界関係者が集まり、大いに盛り上がりました。

でもでも、なんで「日本のゲームは終わった」なーんて言われなくてはいけないのか、ちょっと解説が必要かもしれませんね。

いまゲーム業界では、世界中でガッツリ遊べる超大作ゲームと、ライトに遊べるカジュアルゲームとで、二極化が進行中。代表例が全世界で二千万本近くを売り上げた「コール オブ デューティ・ブラックオプス2」で、後者が累計12億ダウンロードを数える「アングリーバード」でしょう。つまり、中間層がどんどんやせ細ってるんです。きびしーっ!

こうした中で欧米圏を中心に熱い注目を集めているのがインディゲーム。「小資本の独立系ディベロッパーや、個人・サークルによって開発されるゲーム」の総称です。iOS、Androidアプリもさることながら、メッカとなっているのが、米バルブ社が運営するPC向けのデジタル配信プラットフォーム「Steam」。日本ではあまり知られていないヒット作が、ずらりと並んでいます。

代表作といわれる「マインクラフト」は、累計で一千万本近くのヒットを記録。昨年は「インディーゲーム:ザ・ムービー」(日本未公開)なんてドキュメンタリー映画も作られました。とはいえ、ヒットするタイトルはほんの一握りなんですけどね。それでも一攫千金を狙って世界中のゲーム開発者が参入する、いま最もホットなジャンルなんですよ。

一方で日本では、グリー・モバゲーを筆頭に、モバイル・ソーシャルゲームが急成長。いまや家庭用ゲーム機のゲームソフト市場と肩を並べるくらいになりました。企業にしてみれば、そんなバクチみたいな分野においそれと足を踏み込めませんよね。気がつけば右を見ても左を見ても、ソーシャルカードゲームが乱立する状況となりました。

ライター情報

小野憲史

主夫ときどきゲームジャーナリスト。趣味でNPO法人IGDA日本代表

URL:Twitter:@kono3478

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