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第8回博麗神社例大祭開催直前! 『東方三月精』で気分を高めろ

2011年5月6日 10時00分 ライター情報:杉江松恋

『東方三月精』(二巻)ZUN原作、比良坂真琴作画/角川書店
三月精のみなさん。左:「悪戯好きな日の光」サニーミルク。〈光を屈折させる程度の能力〉の持ち主で、一応リーダーです。中央:「静かなる月の光」ルナチャイルド。〈音を消す程度の能力〉の持ち主。足音を消す力があることから、脱出時にはいつもしんがりを務めます。つまりオチ担当。右:「降り注ぐ星の光」スターサファイア。〈動く物の気配を探る程度の能力〉の持ち主で、フリーダムな性格です。天然!

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いよいよ明後日、5月8日(日)に第8回博麗神社例大祭が開催される。準備万端。いつでもこい、という心境である。
博麗神社例大祭って何? という読者は多いだろうから一応説明しておく。同人サークル「上海アリス幻樂団」を主催するZUN原作の「東方Project」には、現代の日本と陸続きの場所にあり、結界によって外部とは隔絶されて独自の歴史を刻んでいる幻想郷という場所が登場する。その幻想郷で、外と内との境界に位置するのが博麗神社なのだ。主人公の博麗霊夢はこの神社の巫女であり、原作者のZUNも敬意を込めて博麗神主と呼ばれることがある。つまり博麗神社とは東方Projectの象徴だ。その名前を冠した例大祭は、東方projectオンリーでは国内最大のイベントなのである。

既報の通り、本来の第8回例大祭は3月12日に開催されるはずだった。東日本大震災の影響から見送られ、この5月8日に延期されていたのである。当初ZUNは、東方Projectの第13弾作品となる「東方神霊廟」の体験版を3月12日に頒布すると予告していた。「東方神霊廟」は、ZUNによれば難易度は抑え目ということで、マニアよりも初心者向けの仕様である。シリーズ開始から10年近くが経過してファンの世代交代が進みつつあることを考慮し、あえて原点に立ち返ろうとの判断だろう。 それが第8回例大祭の目玉となるはずだったのだが、延期により公式サイトからのダウンロードが先行してしまう結果となった(頒布予定だったパッケージは現在同人ショップで取り扱いが始まっており、ZUNはその売り上げの全額を被災地に寄付すると宣言している)。ZUNは8日の例大祭にもサークル参加するものと思われる。新作について何らかの発言があるのか、その動向にも注目だ。

東方Projectの表現には複数のメディアが用いられていることは以前にもこのサイトでご報告した。第一に弾幕シューティングや格闘アクションなどのゲーム、第二にそのサウンドトラックという形で提供される音楽、第三に漫画・小説などの商業媒体における連載作品である。「原作」が一つではなく複数存在し、相互に補完しあって成立しているところに東方Projectのおもしろさがある。中心にあるのは「博麗霊夢が○○をする」というようなストーリーではなく、「この世のどこかに幻想郷が存在する」という場の感覚なのだ。だからこそ二次創作が行いやすい。

ライター情報

杉江松恋

1968年生まれ。小説書評と東方Projectに命を賭けるフリーライター。あちこちに連載しています。

URL:Twitter:@from41tohomania

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