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「映画コナンの犯人はなぜGWにビルを爆破するの?」第13回文学フリマでまたまた見つけた凄い本

2011年11月9日 11時00分 ライター情報:近藤正高

第13回文学フリマでのエキレビ!ライター陣の“収穫”。左上から
『名探偵コナン 閃光の臨界点』『ぶらりん』『Cafe of the Dead』
右上から
『ミステリー☆ハンター 神田川小五郎シリーズ ぼくは 蝋人形』『にんにルーム 創刊号』『HK 2』『クラシック冥曲案内 ハズす側の論理』

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11月3日、東京流通センター(TRC)にて同人誌即売会「第13回文学フリマ」が開催された。この日は、2002年に第1回文学フリマが東京・渋谷の青山ブックセンターで開かれてから丸10年を迎えた節目の日。回を追うごとに増え続ける参加者に対応するべく、会場も青山BCから東京都中小企業振興公社・秋葉原庁舎、大田区産業プラザPiOと転々とし、参加サークルが600を超えた今回はさらに大きなキャパシティを持つTRCでの開催となった。

さて、昨年12月の前々回今年6月の前回に続き今回の文学フリマでも、わたし(近藤)をふくめエキレビ!のライターがこれぞと思う本を見つけてきて紹介することになった。いざ各ライターから紹介文を集めてみたところ、2次創作的なもの、アニメのDVD、ゾンビもの、ホラーマンガ、歌集の副読本……と今回もまたバラエティに富んだセレクトとなった。公式サイトにも掲げられているように、やはり文学フリマには参加者一人ひとりが信じる「文学」があるようだ。

というわけで、ここからは各ライターによるおすすめ本の紹介文を掲載する。なお各文章の冒頭には本のタイトルとともに、カッコ内にその本を販売していたサークル名を示した。

香山哲のおすすめ本】 『名探偵コナン 閃光の臨界点』(激情版コナン製作委員会)
コナンをほとんど知らないので聞いてみたら「劇場版名探偵コナンのオリジナルのパンフレットです」と言う。それでもよく分からないので読んでみたら、「過去15作の劇場版コナンの犯人が全部一度に脱獄して殺される謎の事件」という勝手に考えた「架空の16作目の映画」を想定したパンフレットって感じ。ただ、単なる2次創作ではなく、架空の16作目を解説することによって今までのコナン映画のレビュー集に仕立てている作りが面白かった。映画のコナンは過去15作ほど、毎年ゴールデンウィークに上映され、劇場版は派手なシーンが必要なために必ず犯人はビルなどの爆破を行うんだけど、「なぜ毎年GWに集中して事件が起こるのか」、「探偵物における爆弾の役割」など人気アニメ映画が盛り上がるために必要なパーツの考察がわりと真剣になされていて、一周回って一般性が出ている不思議な冊子。

たまごまごのおすすめ本】 沼田友『ぶらりん』(沼田友のショートアニメーション
文フリ会場でCDやDVD自体は売っている人多いようですが、これはパッケージを見てもなんだかさっぱりわからない。

ライター情報

近藤正高

ライター。1976年生まれ。エキレビ!では歴史・科学からドラマ・アイドルまで手広く執筆。著書に『タモリと戦後ニッポン』(講談社現代新書)など。愛知県在住。

URL:Culture Vulture

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