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80年代田舎腰ミノ少女が、とってもSF(スク水・ふしぎ)なマンガ

2013年11月6日 11時00分 ライター情報:たまごまご

パソコン通信初期からSFとセーラー服少女を描き続けている粟岳高弘の新作『たぶん惑星』。もちろん今回も、田舎、セーラー服、スク水、腰ミノ、SF。中毒性抜群です。

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粟岳高弘の『たぶん惑星』が発売されました。
これは知っている人にとっては事件。パソ通黎明期からイラストを描いている作者の、初の本格的長期連載だからです。
え、そんなのはたくさんあるだろうって? そうかもしれません。
でも、粟岳高弘がやり続けていることは、少し変わっているのです。
このマンガと作者について、ご紹介します。

●ネットCGクリエイターのパイオニア
インターネットがまだ普及していない頃に話は戻ります。
まだパソコンすら普及していなかった、電話回線のモデムでパソコン通信をやっていた時代。
ぼくは「コンピューターグラフィック」に興味を持って、16色MAG画像や、64k色jpgやらをFM-TOWNSで、深夜のテレホタイムに落として楽しんでいました。
そんなある日、ぼくのネット人生及び性癖に、ガツンと大きな影響を与えるイラストに出会ってしまった。その作家こそが粟岳高弘
たばなくる(Takahiro Awatake's WebPage)
正確に何年から見たか覚えていませんが、エヴァ前にはもうイラストを集めていた気がします。フロッピーに。

一発で「あわたけ絵だ」とわかる強烈な個性がありました。
まず、変な建物、廃墟、立方体。または田舎のちょっと奇妙な自然。
次に女の子。ちょっぴりしもぶくれなのがとてつもなくキュート。
出てくる少女達はほとんど同じ格好でした。
ワンピース、セーラー服、スクール水着、腰ミノ、ふんどし、ボディペイント、全裸。
彼女たちは、半裸でおかしな世界をウロウロ歩き回ります。変な生き物も沢山出てきます。

これはなんだ、SFか?
吾妻ひでお的な「SFネタ+美少女」の文法を正統的に引き継ぎながら、うまくアレンジ。やっぱりかなり変な世界です。
健康美あふれる少女たちによる、いわゆる「露出物」なんですが、見ていると時間が止まるような、奇妙な感覚に襲われます。
そりゃそうだ、作者の中で時間を80年代昭和で止めて、描いているのだもの。
この時期、CD-ROMも普及し、パソコン通信に流れているCG集本みたいのが発売されはじめたのですが、そこにも大体載るほど、有名人でした。
80年代リスペクトのSF観と、90年代テイストの美少女作画。見事しっくり組み合わさって、唯一無二の世界をこつこつと作り続けました。

その後、インターネットも盛んになり、CGを描くのも簡単になりました。多くのCG作家が登場します。
1998年、粟岳高弘もプロデビューします。それが『プロキシマ1.3』(+18)と『鈴木式電磁的国土拡張機』にまとめられています。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

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