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子供の目からみた性の歪んだ世界は、それはもう恐怖だけれど『PiNKS』

2013年11月13日 11時00分 ライター情報:たまごまご

どうして子供はえっち本を読んだらいけないんですか?セックスっていやらしいことなんですか?子どもたちが一冊のえっち本を巡って苦しみ悩む「PiNKS」は、大人が子供にどう教育するかを問いかける一冊でもあります。

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小中学生の時は、エロ本を拾うのが冒険でした。
マンガだと遊人の『校内写生』がなぜかやたら落ちていたので拾っては、こっそりドキドキ見ていました。
写真のエロ本も昔は多かったので、雨でしけってペリペリしているのを、心臓破裂しそうになりながら読んだ記憶があります。
もうどんな写真を見たか全く覚えてないですが、その背徳感が、ぼくの原体験として大きく心に残っています。
とりあえず子供の時から、エロ本では、おっぱいよりおしりより、女の人の脚が好きだったのだけは鮮明に覚えてます。

しかし20歳を超え、先生という仕事を始めた時、ぼくは子供の敵にならなければいけなくなった。
「18禁雑誌は読んではいけない」
なんでこんなこと言ってるんだろう? 
お前子供の時にエロ本拾ってたじゃないか。ワクワクしただろう、なに偉そうに言ってるんだよ。
男子は好奇の目でセックスやクラスの女子に興味を示して猥談を始める。女子はこそこそ興味は持ちながら男子に嫌悪の目を向ける。
立場上、「はいエロ本ですよ、見てみなさいな」と言えないけれども、その興味はわかる。
どうすればいいんですか。
その頃、女子生徒が言っていた、エロ本やエロメディアに対する「汚い」「キモい」という言葉は、色んな気持ちを呼び覚ましました。それもすごくわかるんだ。
お子さんを抱えた親御さんなら、子供が初めて触れる18禁メディアには、悩まされることでしょう。
「うちの子に限って」が通用しない。「いけないこと」とは言いたくない。

倉金篤史『PiNKS』は、小学5年生の少年少女が、えっち本入手のために仲間となり、廃屋で語り合う、小さな冒険譚です。
少年弥彦は割りとストレート。勃起を意識するようになり、性に対して止められないほど興味を持ってしまい、なんとかえっち本を見たいという、思春期らしいわかりやすい衝動です。
しかし彼の中には、猛烈な罪悪感と恐怖が渦巻いています。

えっちな本を初めて見る、と言うのはなぜか「怖い」。
家庭環境にもよると思うのですが、日本では比較的性を扱った本やメディアに対しての恐怖感が渦巻いている気がします。
もっともそれは、大人になってから思えば、騙されないようにするだとか、自衛教育の賜物でもあるので、うまく機能しているのはわかります。エロサイをトクリックして架空請求でひどい目にあう人も多いですし。風俗とかでぼったくられた日にはもう。
でもそれ以上の恐ろしさ。エロ本初めて拾った日に、『惡の華』ばりに「僕は悪だ!」「人殺しも同然だ!」みたいに感じたもんです。
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ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

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