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架空紙幣の衝撃、エアコン配管という新境地。第17回文学フリマで見つけた噂のすごい本

2013年11月18日 11時00分 ライター情報:近藤正高

第17回文学フリマの収穫五冊。上から『Madagascar2012』『よくわかるエアコン配管観察』『架空紙幣』『誠壱のタモリ論』『中東短歌2』

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2013年11月4日、東京流通センターにて「第17回文学フリマ」が開催された。ときおり土砂降りになったりとあいにくの天気ではあったが、11時から17時までの開場中、人波が途切れることはなかった。

文学フリマといえば、エキレビ!では毎回、ライターが当日会場で買ったおすすめ本を紹介している。なかにはライターユニットのHKのように、文学フリマで売っていた本がこの企画でとりあげられたことをきっかけに、エキレビ!のライターになったというケースもあったりして、文フリには毎回お世話になっているといっても過言ではない。

今回は残念ながら紹介するライターが私(近藤)を含め3人と少ないのだが、それでも、いずれも各人が自信をもっておすすめする本(ではないものもなかにはあるんですけど)である。以下、各ライターおすすめ本の紹介に、私のコメント(太字部分)を添えてみた。紹介文にはそれぞれ冒頭に本のタイトルと、カッコ内に販売していたサークルの名前を示している。次回以降、参加される方たちの参考になれば幸いである。

■『Madagascar2012』(光森裕樹) 推薦者:米光一成
透明のカードにマダガスカルの写真と短歌が描かれたボックス。すごく綺麗!

■『よくわかるエアコン配管観察』(NEKOPLA) 推薦者:米光一成
配管のルールから構造、分類。実際にエアコンの取り付けをしていた著者による詳細な観察っぷりが楽しい。

NEKOPLAさんは何気にこの企画の常連ではないでしょうか。今回の新刊も買いましたが、またもや新境地を拓いたという感じですね。でも、独自の基準で集めて、独自の基準で分類して見せるというスタイルは今回も変わりません。

■『架空紙幣』(olo) 推薦者:とみさわ昭仁
出展ブースのテーブルに、むきだしで紙幣が置かれていた。しかし、日本の紙幣に見えたものは、よく観察してみると描かれている動物がやけに目のパッチリした白鳥だったりして、そんな紙幣は現行にも過去にもない。だいいち金額表示も「誤万円」や「偽円」だ。そして裏はメモ帳になっている。ようするに、これはあくまでも架空の紙幣ごっこをスレスレのところで楽しむお遊びなのだ。見た瞬間に「今回の推薦はこれに決まり!」って思った。いざ購入しようと価格表示をを見る。すると、作者は紙幣に値段を付けるのは野暮だと感じたのだろう。頒布価格は「時価」となっていた。

最近、「デイリーポータルZ」で紹介されていて気になっていたのですが、まさか文フリにも出店されていたとは! まったく気づきませんでした(不覚……)。
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ライター情報

近藤正高

ライター。1976年生まれ。エキレビ!では歴史・科学からドラマ・アイドルまで手広く執筆。著書に『タモリと戦後ニッポン』(講談社現代新書)など。愛知県在住。

URL:Culture Vulture

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