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決定「この野球マンガが現在進行形ですごい!」2017

2017年1月22日 10時00分 ライター情報:オグマナオト
いつの時代も人気を誇る野球マンガにおいて、現在進行形で面白い作品は何なのか? 2016年度版に続いて2回目の開催。前回同様、野球マンガ評論家のツクイヨシヒサ、そして私、エキレビ・野球担当のオグマナオトで、今読むべき「この野球マンガがすごい2017」を選定していく。

『Dreams』はなぜ炎上したのか〜この1年の野球マンガ事情(1)


オグマ:連載中の作品の話をする前に、昨年1年間の野球マンガ事情を振り返りたいと思います。2016年、野球マンガにまつわる話題でもっともネットが荒れたのが、『Dreams』にまつわる話題でした。掲載誌である「マガジンSPECIAL」の休刊が決まったことで作品をぶん投げる展開に……ということでプチ炎上しました。

ツクイ:ツイートなんかを見ていて思うのは、おそらく騒いでいる人の多くは昔からの読者じゃないんだろうなぁ、と。あの試合展開がヒドイっていうんなら、今までの内容だってたいがいヒドイですから(笑)。

オグマ:僕もそう感じました。『Dreams』って本来そういう何でもアリな野球マンガでしょ、と。そもそも、問題が起きた麗峰大九龍高校との試合にしても、始まったときから「高校野球100年になかった試合・野球」というテーマで進んでいて、その流れに沿っているといえば沿っている。だから、雑誌の休刊が決まって作者のやる気がなくなってぶん投げた、というのは違うんじゃないかと。今までなかったト書きが連発されているのは不自然といえば不自然で、予定が早まった、というのはあるでしょうけど。

ツクイ:甲子園の決勝じゃなくて、準決勝だったところも、余計な憶測を加速させちゃいましたよね。真面目な話をすると、『Dreams』は主人公・久里武志を「高校野球の破壊者」として描いてきた作品なわけだから、最後に高野連とぶつかって存在を抹消される、というのはある意味、起こるべくして起こった帰結。それを「ふざけてる!」と批難するのは、たとえば『なんと孫六』で孫六が暴力ふるうのを「けしからん!」と怒っているようなもので、だって最初からそういうキャラだから、っていう。高野連と読者が騒げば騒ぐほど、じつは久里と作者の手のひらの上なんですよ。

オグマ:まあ、衝撃的な展開だったのは間違いないです。ちょうど、1月20日発売の「マガジンSPECIAL2月号」で『Dreams』も最終話。問題になった号以降、読んでない人も多いと思うので、“終わり方”まで含めて見納めておきたい作品です。

ライター情報

オグマナオト

福島県出身。『週刊野球太郎』『web R25』を中心にスポーツネタ、野球コラムを寄稿。構成した本に『木田優夫のプロ野球選手迷鑑』『福島のおきて』など。

URL:Twitter:@oguman1977

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