「プリキュアオールスターズがついに最後の大集合!?」

映画「プリキュア」第10作記念作品の「映画 プリキュアオールスターズDX3 未来に届け! 世界をつなぐ☆虹色の花」が3月19日(土)から全国で公開される。

「プリキュアオールスターズDX」シリーズの始まりは、2009年3月20日に「映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合」
それから歴代「プリキュア」シリーズのフィギュアが毎月のように発売されたり、「プリキュアオールスターズ」として商品展開がすすんでいる。アーケードのカードゲーム「データカードダス プリキュアオールスターズ」で作品を超えたプリキュアのコラボを楽しむことができる。

映画は次々とDVD化し、昨年7月には「映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!」がプリキュア初のブルーレイディスク化。そのあと「DX1」のブルーレイが昨年12月15日に発売。

「プリキュアオールスターズDX」とは、歴代プリキュアが一同に会するお祭り的映画のことだ。最新作「DX3」は「ふたりはプリキュア」から「スイートプリキュア♪」まで総勢21人のプリキュアが登場。


最近はしょっちゅう全員集合しているので忘れてしまいそうになるけど、「DX1」が予告された当時はプリキュアが全員揃うなんて考えもしなかったので、相当驚いた。

テレビシリーズが終わってしまったら、もう前のプリキュアたちに会うことはできない。それが当たり前だった。そこに「映画 Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪」(2008年)の同時上映「ちょ~短編 プリキュアオールスターズ GoGoドリームライブ!」でいきなり全員が共演! 厳密にいえばたった5分間のこのフィルムが「プリキュアオールスターズ」の始まりの始まりだ。

シリーズ3作目の「ふたりはプリキュアSplashStar」最終回で咲と舞が〈プリキュアの活躍はこれからもずーっと続くよ。じゃあ、またどこかで会おうね〉と言っていたんだ。


「どこかで会おう」
その約束をちゃんと守ってくれたのが嬉しくて泣いた。

「プリキュア」の新シリーズが始まるのは2月。
3月に公開される「DX」シリーズには、新しいプリキュアたちのお披露目という役割もある。「DX1」での新人は「フレッシュプリキュア!」のキュアピーチたち。翌年の「DX2」では「ハートキャッチプリキュア!」のキュアブロッサムとキュアマリン。
彼女たちを先輩プリキュアが助けに来るシーンが、「DX」シリーズを通して大きな見せ場となっている。

「DX3」では、2月からはじまる「スイートプリキュア♪」が新人プリキュアとしてメインの活躍をすることだろう。

シリーズを超えてのクロスオーバーも大事なポイントだ。「DX2」では咲(「ふたりはプリキュアSplashStar」)とのぞみ(「Yes!プリキュア5GoGo!」)が「遊園地の地図がわかりにくかった」ということに共感し、手を握り合って喜び合う。
「DX1」ではコワイナー(敵)を一緒に倒していたり、なぜか一緒にいるシーンが多いふたり。咲の実家は地元でも有名なパン屋さんなので、食いしん坊ののぞみはそれを目当てに遊びに行くうちに仲良くなっていたのかもしれないなあ……。などと考えると楽しくなってくるよね。


「プリキュア」シリーズと「DX」シリーズ。年月を重ねるほど組み合わせのバリエーションが増えるので、どんどん続いて欲しい。
でも「DX」シリーズを見ていると複雑な気分になるときもある。映画の時間は70分で固定なに、人数はどんどん増えていくので、そのうち活躍するキャラと脇役になってしまうキャラで大きく差がでてしまうからだ。

人数もふたりとか3人、でお互いが居ないと変身できない設定の「ふたりはプリキュアMaxHeart」
や「ふたりはプリキュアSplashStar」はいいけど、キャラクターが6人もいて、ひとりでも変身できる「Yes!プリキュア5GoGo!」はメインのキュアドリームやミルキィローズしか出なくなる可能性もあし、実際に「DX2」でも、キュアアクアは戦闘シーンでは活躍しているけど、台詞は変身や必殺技くらいで、他は「なにっ」くらいしか言ってなかったりする。

このまま続いていくと、いずれは「新シリーズ」と「一つ前のシリーズ」だけになっていくのかなとも思うのだけど、以前「DX」シリーズの大塚監督にインタビューをしたときに〈僕がやるうちは全員出しますよ〉と言ってくれてホッとした。



プリキュア全員集合という迫力を楽しむために、ぜひ映画館で見て欲しいのだけど、親子連れが多くて恥ずかしいという方は、ブルーレイ上映会をおすすめしたい。
地デジ以上の画質でプリキュアを見れる喜びを、みんなで共有したいという思いから、試写室を借りて開催されているイベントなのだ。
第1回目は昨年7月に発売された「DX2」を上映
第2回目となる1月15日には「DX1」の上映会を開催。俺は行けなかったけど40人以上もの参加者が集まり、大盛況だったよう。

「プリキュアのブルーレイが発売されるかぎり開催します」と主催のたすくさん。

「『Yes!プリキュア5GoGo!』の変身シーンは、DVDや地デジ画質だとモザイクみたいにブロックノイズが入ってしまうとことがあるけど、ブルーレイになったおかげではっきり見られるようになった!」と喜んでいた。
DVDとブルーレイ、両方持っている人は比べてみるのもいいかも。(写真2)(写真3

あ、ここで宣伝させてー。3月2日に「プリキュアぴあ」という、「DX3」をメインに、歴代テレビシリーズのスタッフや声優インタビューを掲載しているムック本が発売されます。
この本、俺も結構関わっているので、よろしくお願いします。(加藤レイズナ/イラスト:渡りに船)