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都庁前の花見で300人が反原発ソングを歌った夜

2011年4月5日 11時00分 ライター情報:とみさわ昭仁

スタッフがカウントした時点では参加者約300人とのことだけど、実際に会場にいて受けた印象としてはもっと多かった気がするよ。最終的には500人近かったはず! 会場で集められた義援金(総額176144円!)は、高橋ヨシキ氏を発起人とするDEVILPRESS災害支援募金からCIVIC FORCEを通じて被災者救援に役立てられるとのことだ。

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とんでもない一夜だった!
4月3日、東京都庁の真裏に位置する新宿中央公園の一角で、ある集団による花見が行なわれた。花見いいよねー、そろそろ暖かくなって来たし、なんでも自粛自粛と騒いで経済を停滞させるよりも、みんなで明るく花見でもして、元気を出した方がいいよねー。

で、その花見の参加者というのが300人。え? おまけにUstream中継でその様子を見ていた人達が3000人。こ、これはいったいどういうこと!?

発端は、書評家の豊崎由美氏(通称、社長)のつぶやきだった。石原都知事が「被災者に配慮して花見は自粛せよ」などと言ったことに対し、「自分は『天罰』なんて配慮のカケラもないこと言っといて何ぬかす! だったらオデ(社長の一人称)は都庁前で花見でもカマシたろかい!」と、大体こんなような意味のことを吠えた。

これに賛同したのが映画評論家の町山智浩氏だ。電力が不足していたり、仮設トイレや警備の人員などが東北へシフトされているから、例年通りの花見ができないというのは理解できる。ならば、その範囲内でやればいいのだ。街灯に頼らずみんなで明かりを持ち寄り、ゴミを出さず、できるだけ静かに騒ぐ。そんな花見だってできるはず。
「そもそも辛い時こそ人は酒を飲み歌を歌うのだ。政治家が個人の心の在り方までガタガタ言うな」という町山さんの意見は、まったくもって正しい。

そんなわけで、合同の花見の日取りは4月3日の夕方に決定した。町山氏の友人でもある吉田豪氏、高橋ヨシキ氏らの参加も決まった。
この集まりの正式名称はとくにないのだけれど、あえて言うなら町山氏のツイートにあった「原発推進都知事の花見自粛令に逆らって花見して今こそRCのサマタイムブルースを歌う会」ということになるだろう。とても長い。でも、その長さは我々都民の、国民の、憂いの深さでもある。

名称にある「RC」というのはRCサクセションのことだ。2009年に惜しくも他界した忌野清志郎が反原発を歌っていた「サマータイム・ブルース」を、いまこそみんなで歌おうというわけだ。ボランティアでギターを弾ける人を募っていたが、いつのまにかギターパンダこと山川のりを氏の参加が決定していた。これはちょっと大変なことになってきた。だって、山川のりを氏は「忌野清志郎&ニーサンズ」でギターを弾いていた人なんだよ。本物キター! みたいな感じだ。

もちろん、この花見は企画の趣旨からして、仲間内だけの閉鎖的なものであるはずがない。

ライター情報

とみさわ昭仁

1961年生まれ。ゲーム開発、映画評論、コレクター研究、古本屋店主、スカジャン制作、DJなど。神保町特殊古書店マニタ書房は、不定休で週のうち半分くらい営業。

URL:akihito tomisawa index

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